2019 Fiscal Year Research-status Report
The Expansion of Territorialism
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19K13623
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| Research Institution | Hosei University |
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Principal Investigator |
渡辺 敦子 法政大学, 人間環境学部, 准教授 (10821837)
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| Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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| Keywords | 領土 / 帝国 / 尖閣諸島 / Global IR / 日本政治思想 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、国家を構成する基本概念である「領土」概念の近代日本における発展を明らかにすることである。非西洋国家としては初期に成立した西欧型近代国家である日本における同概念の受容と発展の歴史を、乖離しがちである国内の先行研究と英語圏の理論的研究の成果をつなぎ合わせることで、近代国際社会の世界的研究における日本の関与をあきらかにしたい。
当初の計画通り、今年度は、資料収集と関連する先行研究の読み込みを行った。特に今年度は、日本における政治地理思想の発展を改めて整理した。この過程で、３本の英文ジャーナル論文の執筆を開始している。1本目は、関連する概念としての「帝国」に関するもので、1890年代以降の同概念の発展についての資料収集を行い、５月に開催された東京大学のワークショップと、９月に開催された欧州国際政治学会総会（ソフィア）で発表を行った。２本目は実証部分のパイロットスタディであり、尖閣諸島問題にまつわる文献の調査を開始し、７月にシンガポールの国際政治学会で、９月にはソフィアで、さらに１０月には大阪市立大学のワークショップで発表を行った。３本目は、派生的な成果として、グローバルIRの方法論についての理論的な論文を共同執筆している。「帝国」の論文については現在、初稿の査読を経て改稿を終えたところである。同時並行的に単著の構想に入っている。派生的な発見が多く、当初予定よりも規模の大きなプロジェクトとなりそうだが、現在のところ概ね順調に推移している。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概要に記した通り、合計３本の論文の報告を海外国際学会で複数回行い、多数の研究者と意見交換ができた。さらにそのうちの1本の論文の投稿を終えている。また。本についても、おぼろげながら方向性が見えつつある。
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| Strategy for Future Research Activity |
2020年度の目標は、改稿を終えた論文と、昨年度に初稿を書き上げた２本の論文の出版、さらに単著のプロポーザルを書き上げ、今年度中に執筆に入ることを目標としている。単著の内容については、研究成果に基づき修正していきたい。
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| Causes of Carryover |
コロナウィルスの流行により、３月に参加を予定していた海外学会が中止になったため。書籍などの購入にあてたい。
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