2022 Fiscal Year Research-status Report
Political Situation in Palestine and Behavioral Logic of the Non-State Actor: Analysis of Domestic and Foreign Strategy of Hamas
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19K13642
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Research Institution | 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群) |
Principal Investigator |
江崎 智絵 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), 人文社会科学群, 准教授 (70647297)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ハマース / パレスチナ / イスラエル / 国際関係 / 地域研究 / 紛争 / 非国家主体 |
Outline of Annual Research Achievements |
ハマースの対外政策と指導者間関係の相関について、パレスチナ/イスラエル研究会などで発表するとともに、出版が検討されている学術書の章原稿としてまとめた。具体的な内容は、ハマースの動態を内政と外交のつながり、すなわちハマースの指導者間関係と国際社会によるハマースへの対応から論じるというものである。それにより、パレスチナにおけるパワー・バランスの変化がハマースの対外関係にも影響し、ハマース指導部のパワーセンターが在外指導部からガザ指導部に移ったことが新たな対外政策の立案につながるという循環が明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度からの課題となっていたハマースをめぐる域内国際関係については、先行研究を精査することで2012年以降の動きを把握し、分析することができた。その成果として、パレスチナ/イスラエル研究会で発表するとともに、出版が検討されている学術書の1章を執筆した。その過程では、本研究のもうひとつの視座である「パレスチナ内部のパワー・バランスにおけるハマースの動き」について課題となっていたハマースの指導者間関係を分析することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
ハマースの対外政策にも影響を与えうる「パレスチナ内部のパワー・バランスにおけるハマースの動き」について、対抗勢力であるファタハとの関係に着目し、分析が不十分な時期の資料の読込みを進め、理解を深めていく。それを踏まえて、2012年から2021年までのハマースの動態について研究のまとめを行う。
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Causes of Carryover |
コロナウイルスの感染拡大に伴い、予定していた海外渡航の実施を見送ることとなった。そのため、事業期間を再延長した。
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