2022 Fiscal Year Research-status Report
マクロ経済安定化に関する研究:政策介入期間最小化による特徴づけ
Project/Area Number |
19K13650
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
佐藤 健治 大阪公立大学, 大学院経済学研究科, 准教授 (60634227)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 安定性 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、安定性に関する基礎研究に注力することになった。「On business cycles caused by regulation: a theoretical investigation」というタイトルで報告した共著論文は、政府の介入によって、マクロ経済ダイナミクスの安定性に対する大きな変化が起こる場合と、そうでない場合を切り分ける条件を提示した。安定なダイナミクスから不安定なダイナミクスへの変更が起こる場合には、政府介入に対してはより慎重になる必要がある。逆に、政府介入を停止する場合にも同様の不安定化が起こりうるため、条件の見極めが重要になる。本研究による分類条件は各部門の投入係数に基づくものであり、実証的に推計が可能となっている。 共著論文「Love of Novelty: A Source of Innovation-Based Growth... or Underdevelopment Traps?」では、消費者の新規性に対する選好パラメータや市場の独占度の関係等から、ダイナミクスの長期の安定的な成長経路の様相が変わることを示している。今年度は、カリブレーション分析を行い、興味のある成長経路が発生するパラメータの範囲の特定、振動的な成長経路の分散等の数量的な分析を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
安定性に関する基礎的な研究の方で進展があった一方、主題となっている金融政策への応用について進捗が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画に従って粛々と進めるが、Inaction との関連性については、規模を縮小する。一方、実データを用いた分析を行い、スパース性を導入することの帰結を調査する。
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Causes of Carryover |
補助期間の延長申請を出したため、支出を抑制し、次年度の研究に使用するため。令和5年度に国内研究集会への参加等に利用する予定である。
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Research Products
(2 results)