2021 Fiscal Year Annual Research Report
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19K13654
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山名 一史 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 特任研究員 (80769604)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 異質的動学一般均衡モデル / 構造推定 / ベイズ統計学 / 企業動学 / 組織資本 / 機械学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、昨年度に投稿した異質性のある動学マクロ経済モデルを家計のポートフォリオ選択に用いた論文である「 Quantifying the effects of mutual fund costs on long-run output and inequality」と組織資本の異質性とデータの価値との関連性を分析した論文である「Value of Data: There's No Such Things as a Free Lunch in the Digital Economy」、とくに、匿名レフェリーから指摘を受けたモデル設定の修正とそれに関連する数値計算方法、パラメータのカリブレーション、文献における位置づけの明確化を中心に改訂作業を行った。 また、研究成果の社会への還元を主な目的として、「データ活用の基本① -どのように統計モデルを選べばよいか-」「データ活用の基本② -深層学習の基礎知識(ニューラルネットワーク)-」「保険リスク予測のためのデータサイエンス ―クラスタリングとニューラルネットワーク―」の論文を発表した。これらの論文は、異質性のある動学マクロ経済モデルの構造型実証分析で用いている機械学習のアルゴリズムの紹介を通じ、なぜ複雑な構造推定の手法が必要になるかという論点への導入的な位置づけとなっている。 昨年度に引き続き、COVID-19の影響から、予定していた海外出張や学会発表はすべて取り止めとなった。
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