2021 Fiscal Year Research-status Report
土地開発に関する阻害要因の実証分析: 江戸時代の土地制度を用いた自然実験的接近
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19K13682
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
山崎 潤一 神戸大学, 経済学研究科, 講師 (80800606)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 土地開発 / 日本経済史 / 大名屋敷 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、前年度TDB-CAREE wp seriesとして公開した"From Samurai to Skyscrapers: How Historical Lot Fragmentation Shapes Tokyo"を発表、改訂することに注力をした("From Samurai to Skyscrapers: How Transaction Costs Shape Tokyo"と改題)。この研究は都市における土地集約の困難さとその永続的な影響について、東京の大名屋敷を題材にして行った研究である。具体的には早稲田大学、大阪大学、韓国Hanyang大学などの国内外の大学でのセミナー報告を重ね、意見交換をする事ができた。また共著者の発表になるが、The Asian Real Estate Society (AsRES), the Global Chinese Real Estate Congress (GCREC)とthe American Real Estate and Urban Economics Association (AREUEA)から年次大会の最優秀論文賞である、the Homer Hoyt Institute Best Paper Awardを受賞した。また一般向けのシンポジウムである、「一橋大学大学院経済学研究科 帝国データバンク企業・経済高度実証研究センター (TDB-CAREE) 2021年度オンラインシンポジウム」においても研究成果を報告し、また一般経済誌においても研究の一般向け要約を執筆するなど、一般社会への知識の還元にも努めた。来年度の投稿に向けて順調に研究は進展している。また、江戸明治期の地理データを多く扱う中で、派生した研究課題に取り組む機会や、関連する国立国会図書館のサイエンスカフェでの発表、また関係雑誌での記事執筆といった機会にも恵まれた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
COVID-19の影響を受けてはいるが、オンライン会議などを通じて予定通りの進捗を見せている。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度も予定通り研究を進める。
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Causes of Carryover |
COVID-19の影響で学会などがオンライン化されたことにより次年度使用額が生じた。学会はすでに多くが対面化されているので、この次年度使用額はその出張費などとして用いる予定である。
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Research Products
(6 results)