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2020 Fiscal Year Research-status Report

損失回避的選好をもつ消費者に対する企業の戦略的行動の分析

Research Project

Project/Area Number 19K13703
Research InstitutionOsaka University of Economics

Principal Investigator

広瀬 浩介  大阪経済大学, 経済学部, 講師 (00822008)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
Keywords損失回避 / 独占企業
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、損失回避的な消費者を明示的に扱い、製品戦略を含めた企業の戦略的行動を明らかにすること。また、競争政策や消費者保護政策につながる政策的含意を得ることであった。
令和2年度では、昨年度の推進方策にのっとり損失回避的な消費者だけでなく、Herweg, Muller, Weinschenk(2017)で前提としている市場の中で顕著な特性(価格や製品特性)を持っている商品に引き付けられる消費者、また製品の情報を限定的にしか認識できない消費者(limited attention)を前提とした理論的分析を進めた。独占、複占の状況における均衡においての企業の価格戦略・製品戦略への理論的帰結を得ている。しかし、経済厚生を分析し競争政策や消費者保護政策につながる政策的含意を得るまでに至らず、ワーキングペーパーになっていない。
別の研究成果として、環境政策における規制のモデルにおいて、政策的含意を十分に含んだ理論的結果を得ることができた。環境税・2種類の排出規制の3つの規制を比較し、達成する排出規制の量に依存して社会厚生に最も適切な政策を判別した。本研究はディスカッションペーパーとして近日公開される予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

令和2年度では、政策的含意を含んだ理論的結論を得て、ワーキングペーパーが近日公開される状態にはなっている。
一方で、政策的含意を得るに至っていない研究に関しては外部での研究発表を行い、そこで得られたコメントをもとに更に改定を進める予定であった。しかし、研究会の中止や延期で学会での発表や討論を行うことができなったため、(3)とした。

Strategy for Future Research Activity

令和2年度に得られた独占、複占の状況における均衡においての企業の価格戦略・製品戦略への理論的帰結について、優先的にオンラインでの研究会・学会を利用し研究報告を行い、ワーキングペーパーとして公開することを行う。
政策的含意を得るため、消費者の情報を取り扱う研究と政策議論が盛んであるプラットフォーム市場を理論の応用先として新たに検討し、研究との関連性を考察する。

Causes of Carryover

主に令和2年度において、対面での研究会や学会がcovid-19による影響で行われていなかったことが理由である。
オンラインでの研究会が継続されることを予定し、必要な器具の購入へ予算を割り振る予定である。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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