2020 Fiscal Year Research-status Report
Policy intervention targeting pregnant women or mothers and its impact on mothers and next generations: Evaluation by using natural experiments
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19K13704
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
松島 みどり 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (20634520)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 保健医療政策 / 心身の健康 / 産後うつの影響 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は以前より分析・執筆していた論文Age-related Changes in the Effect of Birth Weight on Child Development: Findings from a Japanese Longitudinal Survey(Nakayama Mao; Matsushima Midori)が学術誌The Japanese Economic Reviewにアクセプトされ, 2021年4月の出版となった。 なお、当該科研費の採択時より進めていたデータ取得に関しては、新型コロナウイルス感染症パンデミックの影響によって、最終的にデータが取得できたのは2021年になった後であり、現在データの整理に取り掛かっている。 一方で、2020年1月以降の新型コロナウイルス感染症にともなう様々な社会的制約や経済への影響は、妊娠・産褥期の母親および胎児・新生児の心身の健康状態になんらかの影響を与えることが予想されたこと、今回のパンデミックは自然実験と見立てて分析が可能であることから、3回の調査を実施し分析、発表している。また、現在は子どもへの影響を調査するための準備をしている。加えて、新型コロナウイルス感染症禍で悪化していると言われる妊産褥婦の健康状態を改善させるための介入研究の準備を現在進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初使用を予定していたデータの分析は遅れている一方で、予定外であった新型コロナウイルス感染症パンデミックが発生し、この影響についての分析が進んでいる。これは、本研究の目的としている次世代へのインパクトを確認するための有用な資料となると考えられるため。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度に実施した調査について、分析中のものについては2021度執筆、公開の予定である。 また、現在は、子どもへの影響調査および、新型コロナウイルス感染症禍で悪化していると言われる妊産褥婦の健康状態を改善させるための介入研究の準備を現在進めており、2021年度中にその介入の成果を検証し、それらを政策に反映させるための提言をする予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症により予定していた国際学会への参加や、研究会出張がなくなったため次年度使用額が発生した。これらは、2021年度に公開予定の論文投稿料、介入研究に充当予定である。
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Research Products
(2 results)