2022 Fiscal Year Annual Research Report
ドイツとの比較から考察する日本の企業統治改革の課題
Project/Area Number |
19K13775
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
山口 尚美 香川大学, 経済学部, 准教授 (70837509)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 企業統治 / 株式会社 / ステークホルダー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、現行の日本の株主利益偏重的な企業統治改革について、社会的親和性と理論的妥当性の観点から批判的に検討するという目的を掲げている。 令和4年度の研究では、企業統治改革の前提にある株主主権観が、実態としてどの程度、日本企業と親和性があるものかを明らかにするため、東証プライム市場上場企業の代表取締役を対象とするアンケート調査を実施した。全17項目の質問票によって、①日本の企業統治が、実態としてどのステークホルダーの利益を目指すものとなっているか、②日本企業のマテリアリティ策定プロセスの実態がどのようになっているのか、③コーポレートガバナンス・コードにおいて(遵守していたとしても)賛同されていない項目は何かといった点を調査した。 また、2022年5月15日に新潟薬科大学(Zoomミーティング)で開催された日本比較経営学会第47 回全国大会の統一論題「ポスト資本主義の経営を求めて-新自由主義的経営実践のリセット-」に討論者として参加し、日本のコーポレートガバナンス・コードの問題点について発表・討論をした。
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Research Products
(1 results)