2020 Fiscal Year Research-status Report
New Organization Design for Innovation
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19K13782
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Research Institution | Meiji Gakuin University |
Principal Investigator |
岩尾 俊兵 明治学院大学, 経済学部, 講師 (50823895)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | イノベーション / 組織構造 / 組織設計 / サプライヤーシステム / カイゼン / シェアリングエコノミー |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は組織の形とイノベーションとの関係について、元々の計画にあったシミュレーション研究のほか、シェアリングエコノミーといった「ニューウェーブマネジメント」などの発展的課題にも取り組んだ。 このうち、シミュレーション研究は“Continuous Improvement Revisited: Organization design as the last step for gaining full competitive advantage from Kaizen”と題してManagement and Business Review誌に受理(掲載日未定)された。この雑誌は、経営学分野でトップ雑誌Management Scinece、Production and Operations Management、The Acconunting Review誌の3氏の編集長が合同して創刊した実務向け経営雑誌である。今年度は、こうした研究成果に対して、第36回組織学会高宮賞(論文部門)、第22回日本生産管理学会賞(著書部門・理論書)を受賞した。 ニューウェーブマネジメントなどの発展的な研究課題に対しては、2020年度に質問票調査、財務諸表収集・分析、インタビュー調査を実施済みであり、中間報告をGlobal Supply Chain Management Conference 2020にておこなっている。当該報告はベストペーパーとなり、Journal of Operations Managementという世界の生産管理トップ雑誌への招待が決まっている。 このほか学会発表として「サプライヤー参加型の小集団改善活動における傾注マネジメントの有効性:トヨタ自主研はいかに知識共有を促進しているのか? 」日本生産管理学会全国大会(2020年9月5日)をおこない、現在論文投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
今年は新型コロナ感染症の影響で調査と学会発表に大きな制約があった。とはいえ、このデメリットを逆に利用して、文献研究やデータ分析、シミュレーションモデル構築などコロナ禍にあっても実施できる研究に注力した。その結果として、当初の想定から発展した研究課題を発見することができ、研究が進展した。 論文の発表状況や学会発表状況を鑑みても、おおむね順調であると思われる。また、来年度は現在仕込み中の論文や著書などが出版される予定であり、より一層の成果が見込める。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は一度実務とアカデミックの中間的な書籍を発表するなど、研究の社会発信を意識して活動していく。同時に、研究を海外学会等で発表し、フィードバックを得ることで、論文化を進めていく。 新年度以降は4年間の研究計画の後半に入るため、研究の発表に重点をおいて活動していく。
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