2020 Fiscal Year Research-status Report
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19K13792
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Research Institution | Kumamoto Gakuen University |
Principal Investigator |
松尾 健治 熊本学園大学, 商学部, 准教授 (60805175)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | レトリカル・ヒストリー / 失敗 / 経営者 / 意思決定 / 歴史 / 事例研究 / 文脈 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該研究課題に関連する論文を執筆した他、2021年度中の出版に向けて書籍の執筆を進めている。あわせて、鐘紡を中心に史料データを収集、分析を進めた。先行研究の通読および文献レビューも並行的に進めている。 ●まず、当該研究課題に関連する論文について、具体的には神戸大学大学院経営学研究科ディスカッションペーパーとして、次の2編を執筆した:"Effects of CEO Power on Exploration and Exploitation: A Case Study of Kanebo"、 "How a CEO’s Autocratic Leadership Affects Exploitation and Exploration"。 また、論文は現在海外ジャーナルに投稿しており、査読中である。 ●書籍の執筆については、原稿を出版社に提出済みである。今後、校正および内容の再吟味・精緻化を図り、刊行を目指す。 ●史料データの収集については、神戸大学経済経営研究所企業資料総合センターの鐘紡資料アーカイブデータ資料の閲覧を進めている他、同センターを訪問し、鐘紡資料の現物閲覧も行った。併せて、鐘紡叢書を収集し、同叢書収録の史料の分析も進めた。ほか、業界誌や古書などの2次資料の収集も進めている。 ●先行研究の通読および文献レビューについては、海外ジャーナルを中心に直接的に本研究課題と関わるテーマの論文の通読およびレビューを行っている他、歴史学や哲学、社会科学の方法論に関わる書籍文献の収集も進め、それぞれ通読および文献レビューを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実績の概要で述べたように論文を数編執筆、海外ジャーナルへの投稿を進めている他、2021年度中の書籍出版に向けて執筆・準備を進めており、研究成果の創出、発信において一定の進捗が見られた。 一方でCOVID-19の影響で、資料の収集やインタビューについては、所属機関によって出張が制限されているために遅れが生じているが、総合的に評価すると「おおむね順調に進展している」といえる。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の最終年度に当たる2021年度については、執筆中の書籍を完成・刊行を目指す。また、現在海外ジャーナルに投稿中の論文について、査読後のコメントを受け取り次第、アクセプトに向けて対応していく。また、書籍の完成や今後の論文執筆のために必要な、データ収集およびその分析を進める。
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Causes of Carryover |
コロナの感染拡大のため、出張が原則禁止となったため、旅費の使用がなかった。2021年度については、適切な時期を見はからいながら、出張によるインタビュー、資料収集を検討する。
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Research Products
(2 results)