2021 Fiscal Year Research-status Report
アジアにおける人材移動に伴うナレッジスピルオーバー阻害要因に関する実証分析
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19K13793
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Research Institution | Japan University of Economics |
Principal Investigator |
藤原 綾乃 日本経済大学, 経営学部(渋谷キャンパス), 准教授 (80755976)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 人材流動化 / ナレッジスピルオーバー |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度、本研究の研究成果は、2回の国際学会での発表や2本の国際ジャーナルでの採択などによって対外的に発表を行った。 国際学会では様々なフィードバックを受けることができ、研究の方向性を改めて確認する好機となった。 本研究は海外の大学や研究機関等へ研究者等の人材が移動することによって、ナレッジスピルオーバーにどのような影響があるのかについて詳細に分析するものであるが、2021年度は日本の企業及び大学から中国、韓国の企業及び大学へ移動した人材について、特許データ、論文データ、競争的資金獲得データを組み合わせた膨大なデータベースを構築した上で人材の移動を特定するという壮大なデータ整理を完成させ、順調に研究は進んでいる。 最終年度においては、さらに国際学会、国際ジャーナルでの発表に尽力し、我が国の人材流動化研究に貢献していきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
特許データベース、論文データベース、グラントデータベースを組み合わせた膨大なデータベースを構築し、様々な観点から仮説の検証を実施した。 特に、日本の研究者が中国や韓国へ移動する現象については、非常に詳細な分析を行い、成果を上げることができた。 また、これらの研究成果は、国際学会や国際ジャーナルで発表するなど、対外的な発表も順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
既にデータセットの構築までは完了しているものの、分析及び論文執筆が未完了のテーマがいくつか残されている。これらの作業を進めることで、精度の高い論文を完成させることが今後の研究推進における一つの目的である。 最終年度に向け、研究成果の対外的な発表に尽力していきたいと考えている。
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Causes of Carryover |
当初、国際学会での発表では現地に赴き、滞在して参加する予定であったが、COVID-19の影響で国際学会がオンライン開催となり、交通費や宿泊費等が不要となったため、使用額に差が生じた。 今年度は、対面での参加も選択できる国際学会が増加する傾向にあるため、ぜひ対面で国際学会に参加することにより、より多くの研究者とネットワークを作るなどを計画している。
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