2023 Fiscal Year Research-status Report
労働時間の適正化へ向けた人事労務管理の柔軟化に関する研究
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19K13794
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
渡部 あさみ 岩手大学, 人文社会科学部, 准教授 (10723033)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 労働時間 / 人事労務管理の柔軟化 / 労働組合 / ワーク・ライフ・バランス |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度は、2020年1月に実施した日本・オーストラリア・ニュージーランドで働くホワイトカラー労働者を対象としたウェブアンケート調査のデータ分析を深めるための期間とした。とりわけ、日本の労働組合が、組合員のワーク・ライフ・バランス満足向上へ向けてどのような特徴を有しているのかという視点のもと、三ヶ国のデータの比較分析を行った。研究協力者との議論を通じ、研究成果発信へ向けた準備を重ね、2024年度に学会報告を予定している。 また、当該研究課題に関し、「企業におけるワーク・ライフ・バランス施策が、労働者のワーク・ライフ・バランス満足度向上にいかに寄与するのか」という問題意識のもと、岩手大学人文社会科学部の奥野雅子氏(心理学)との共同研究として、「在宅勤務がワーク・ライフ・バランス満足度に与える意識調査」を実施した。経営学と心理学の学際的な分析を試みる本研究調査の研究成果は、2024年度に論文としてまとめる予定となっており、またその知見は地域社会へ向けて発信することが予定されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究課題の進捗はやや遅れていると判断せざるを得ない状況にある。その理由の一つとして、他の科研費研究課題との兼ね合いが挙げられるが、他の研究課題で得られた知見を本研究課題に活かすことを検討しているため、本研究の分析を深めるためには必要な過程であると判断している。よって、当該年度は、他の研究課題から得られた知見も踏まえながら、2020年に実施したウェブアンケート調査の分析の深化を図り、第二回目の日本・オーストラリア・ニュージーランド調査へ向けた準備のための一年と位置付けている。
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Strategy for Future Research Activity |
当該年度に実施した研究成果発信のための議論や準備をもとに、学会報告・論文執筆等を通じ、研究成果の発信をする。本研究課題が1年延長することが確定していることに加え、研究成果および第二回目の日本・オーストラリア・ニュージーランド調査へ向けた準備をすることができたため、当初より予定されていた研究計画の実施は可能であると判断している。
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Causes of Carryover |
2023年度に実施予定だった日本・オーストラリア・ニュージーランドのホワイトカラー労働者を対象とする第二回目のアンケート調査を実施しなかったため、次年度使用額が生じた。第二回目のアンケート調査は、2024年度に実施予定であり、予算は当初の予定通り執行されることとなっている。
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