2020 Fiscal Year Research-status Report
海外における自動車部品サプライヤーの取引先の多角化プロセス
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19K13816
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| Research Institution | Setsunan University |
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Principal Investigator |
畠山 俊宏 摂南大学, 経営学部, 准教授 (90626764)
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| Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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| Keywords | タイ / マレーシア / 海外子会社の進化 / 取引先の拡大 / 自動車部品サプライヤー |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、海外における自動車部品サプライヤーの取引先の拡大プロセスを明らかにすることである。前年度までの調査に基づいて下記の3点を実施した。
第1にマレーシアにおける自動車部品サプライヤーの取引先の拡大の実態について考察した。マレーシアにおいて進出後に新たな取引を開始したサプライヤーが存在している。新たな取引を開始した理由としては、同種の部品を生産している競合他社がマレーシアに進出していなかったことが挙げられる。そのため、現地調達に切り替えを検討していた完成車メーカーから部品を受注することができたのである。この結果を学会発表で公表している。
第2にタイにおける自動車部品サプライヤーの取引先の拡大プロセスについて考察した。自動車部品企業の海外子会社の事例を通じて親会社が新たな取引を決定する親会社主導型、海外子会社が現地で新たな取引関係を構築する海外子会社主導型、親会社と海外子会社が協力しながら新たな取引を開始する親会社・海外子会社連携型の3種類があることが明らかになった。そして、3種類のパターンごとに取引先の拡大プロセスの要素は異なっていた。この結果を学会発表で公表した。また、学会発表の内容を基にした論文を投稿中である。
第3に中小自動車部品サプライヤーによる取引先の拡大の可能性である。複数のサプライヤーと商社の合弁によってタイに進出した中小自動車部品サプライヤーにおいても取引先を拡大する意向を持っていることを示した。この結果を学会発表および紀要論文で公表している。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナウイルスの感染拡大の影響により、国内外の企業調査を行うことができなかった。そのため、新たな情報の収集がほとんど進んでいない状況にある。
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| Strategy for Future Research Activity |
企業調査が困難な状況にあるため、文献調査を中心に進める。自動車部品サプライヤーの海外進出や海外子会社の進化の理論に関する先行研究のレビューを追加で行うこととする。それらを踏まえて、自動車部品サプライヤーの海外子会社による取引先の拡大に関する理論の精緻化を進める。
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| Causes of Carryover |
コロナウイルスの影響により、国内外の調査が実施できずに旅費を使用することがなかった。また、学会もすべてオンライン開催となったため出張旅費が生じることがなかった。そのため、文献の購入と複写のみに支出している。
次年度も企業に対するインタビュー調査は難しい状況のため、文献調査を中心に研究を進める。また、研究期間を延長してコロナウイルス終息後に企業調査を進める予定である。
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