2020 Fiscal Year Research-status Report
VR技術を用いたマーケティング・コミュニケーションの効果と没入促進要素の解明
Project/Area Number |
19K13828
|
Research Institution | Asia University |
Principal Investigator |
福田 怜生 亜細亜大学, 経営学部, 講師 (80806422)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | マーケティング・コミュニケーション / バーチャル・リアリティ / 体験 / 没入 / 消費者行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、既存の体験型MCを360度カメラで撮影したVR化を行い、これを材料とした実験を実施予定であった。しかし、新型コロナ禍の影響により、VRを用いたマーケティングコミュニケーションの開発(撮影)を行うことができなかった。また、対面での実験が困難であり、実験実施も行うことができなかった。そのため、2020年度は、マーケティングや、関連領域における(1)VRに関する研究をレビューするとともに、2021年度に実施予定であった(2)物語型のVRコンテンツの開発に取り組んだ。 (1)VRに関するレビューでは、VR機器の歴史や開発環境を踏まえながら、近年のマーケティング研究、消費者行動研究に関するVR研究の意義を明らかにし、扱われているトピックを整理した。また、これらのレビューを踏まえ、VRの特性や、その特徴的な効果を再整理し、2019年度の本研究で明らかになったVRの要素に新たな要素を付け加えることとした。これにより、新たな要素に関する測定尺度の開発及び妥当性確認の作業が2021年度に必要となった。 (2)物語型のVRコンテンツの開発では、既存の物語に関するマーケティング研究を整理し、物語の要素を抽出するとともに、その要素と、VRの特徴との関連性を整理した。また、この関連性を踏まえ、VRコンテンツの開発に向けた材料の選定をUnity Asset Storeから行った。その結果、一部の材料については、モデリングが必要であると判断されたため、2021年度には新たに材料のモデリング作業を研究計画に組み込むこととした。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナ禍の影響により、当初予定していた既存のマーケティング・コミュニケーションのVR化および、それを材料とした実験を実施できなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
2020年度実施できなかった(1)既存のマーケティング・コミュニケーションのVR化および、それを材料とした(2)実験実施、(3)VRの特徴に関する要素の測定尺度の開発及び妥当性の確認作業、(4)物語型のVRコンテンツの開発の4点の研究を行う。ただし、(1)、(2)、(3)については新型コロナ禍の影響により今年度も実施できない可能性がある。その際は(4)のコンテンツ開発を重点的に実施する。
|
Causes of Carryover |
対面の実験実施を行う予定であったが、新型コロナ禍の影響により実施することが困難であったため、人件費が削減された。また、現実のVR動画を撮影するための旅費についても削減された。
|
Research Products
(3 results)