2020 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of factors of image-motif effect in product packages and applied research
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19K13830
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Research Institution | J. F. Oberlin University |
Principal Investigator |
宮本 文幸 桜美林大学, ビジネスマネジメント学群, 准教授 (80826933)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 顔認識 / イメージ・モチーフ特性要因変数 / 飲料 / 家電製品 / 中国市場 / 象徴属性 / 関係性モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
市場の需要喚起に向けた新カテゴリー創造手法として、イメージ・モチーフ(商品コンセプトを象徴する具体的テーマ)を商品パッケージなどのデザイン表現に織り込む手法が挙げられる。 2020年度は主に、①イメージ・モチーフ効果の重要要因のひとつとして挙げられる「消費者の商品パッケージに対する“顔”認識」の研究、②イメージ・モチーフによる消費者効果のメカニズムの重要な変数の解明と変数間の関係性モデルの構築、③イメージ・モチーフ理論の化粧品以外の商品カテゴリーへの適用可能性の研究、④イメージ・モチーフ理論の日本以外の文化圏への適用可能性の研究、の4つに取り組んだ。 ①については学術論文「消費者による商品パッケージの“顔”認識―化粧品企業の「顔文化」を事例とした考察―」を執筆した(『異文化研究』に12月掲載)。②については、昨年明らかにしたイメージ・モチーフの特性を表す変数群仮説について、定量的な実験データを用いて仮説の検証を図り「イメージ・モチーフ特性変数」を抽出するととともに変数間の相互関係モデルを構築した(学術論文「イメージ・モチーフの特性解明に関する実証研究-化粧品パッケージでの実験と検証-」として『商品研究』に2021年3月掲載)。③については、②で実証・設定された「イメージ・モチーフ特性変数」と変数間の相互関係モデルを基に、飲料・家電製品の実験データを使い、これらの商品カテゴリーへの応用可能性について分析・実証した(学術論文「イメージ・モチーフの適用に関する実証研究-化粧品パッケージから飲料・家電品への適用可能性の検討-」として『商品研究』に投稿、受理され2020年6月出版予定)。④については昨年行った中国女性に対する実験の課題を踏まえてFGIを実施した上で8月に再度の定量実験を行い、分析・考察の結果イメージ・モチーフ理論の中国女性への適用可能性が示唆された(学会発表)。
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Research Products
(10 results)