2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19K13833
|
Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
竹内 亮介 東洋大学, 経営学部, 講師 (00821901)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 広告 / 消費者 / 広告記憶 / 広告態度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、広告回避を巡る意思決定の説明(研究1)と、広告回避・広告記憶・広告態度の関係性の特定化(研究2a~2c)を遂行することである。4年目の2022年度においては、「t+1期の広告態度に対してt期の広告記憶が、いかなる条件でいかなる影響を与えるか」という問いに解答する計画であった(研究2c)。研究実績の概要は、以下のとおりである。 第1に、記憶や態度を促進するために有効な広告表現として視覚的メタファーに着目したうえで、視覚的メタファー広告を視聴した消費者について分析した。具体的には、消費者の認知欲求が強い場合、視覚的メタファーの高い複雑性・低い概念的類似性・低い顕在性・言語メッセージの欠如が組み合わさると、広告情報が記憶に残りやすく、広告態度も好意的であることを示した。逆に、消費者の認知欲求が弱い場合、視覚的メタファーの低い複雑性・高い概念的類似性・高い顕在性・明示的な言語メッセージが組み合わさると、広告情報が記憶に残りやすく、広告態度も好意的であることも示した。 第2に、上記の研究内容に関して、2022年4月、慶應義塾大学商学部主催の「マーケティング研究の新潮流報告会」にて報告を行なった。同大学同学部のマーケティング研究者と活発な議論を行う中で、多くの示唆あるコメントをいただくことができた。 第3に、上記の研究内容に関して英語論文を執筆した。最終的に、国外の査読付き学術雑誌へ論文を投稿し、現在は査読中である。 第4に、国内の査読付き学術雑誌へ昨年度に投稿していた論文が、2022年6月に発表された。さらに、2022年10月のカンファレンスにおいて、その論文に対して学会賞が授与された。
|
Research Products
(2 results)