2019 Fiscal Year Research-status Report
The influence of economic recession information on the approach/avoidance tendencies towards high calorie foods
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19K13834
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
井上 裕珠 日本大学, 商学部, 講師 (20794564)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 高カロリー食品選好 / 潜在的選好 / 顕在的選好 |
Outline of Annual Research Achievements |
消費者の高カロリー食品への接近/回避反応を検証するために、女性学部生106名を対象とした心理学実験を実施した。参加者には、事前調査として恋人の有無や身長・体重、食への関心などを測定する項目に回答を求めた。 本実験では、実験開始時間の3時間前までに食事を済ませるように教示したうえで参加を求めた。実験に関する説明を行った後、不況条件の参加者には、正社員の低賃金層が拡大しているという文章を、統制条件には経済悪化とは関係のない文章を読ませた。その後、従属変数として、高カロリー食品への顕在的選好と潜在的選好を測定した。顕在測度では、高カロリー/低カロリー食品および飲料に対して、今現在どの程度食べたいと思うか、飲みたいと思うかを回答させた。潜在測度では、潜在連合テストを用いて、高カロリー食品への態度(好ましいと思っている程度)を測定した。続いて、行動指標を測定するたえに、謝礼として高カロリーなチョコと低カロリーなチョコを用意し、3個好きな組み合わせで選択させた。その後、食べ物への態度や異性に関する考え方をたずねる質問に回答を求め、ディブリーフィングを行い実験は終了した。 その結果、測度の妥当性は一部確認できたが、仮説を支持する結果は得られなかった。恋人のいる参加者の人数が少なかったため、次年度以降の研究においては参加者募集に工夫が必要であると考える。 研究内容に関して学会で発表予定であったが、申請者が産前休暇および育児休暇を取得したため、研究報告は行っていない。次年度に発表を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
申請者が8月より産前休暇および育児休暇を取得したため、当初の計画より遅れている。休暇終了後には、中断していた研究に着手する。研究発表に関しても、遅れてはいるものの、当初予定していた通りに進められるよう次年度に行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度に得られた研究結果を基に、研究手法や参加者募集の方法を見直したうえで、研究計画に沿った心理学実験を実施する。ただし、コロナウイルスの影響で、本来予定していた対面での心理学実験を実施することが難しいことが予想されるため、オンライン上での心理学実験を実施するなど、状況に臨機応変に対応していく。
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Causes of Carryover |
申請者が産前・育児休暇に伴い研究を中断したために、当初予定していたよりも使用額が少なくなった。休暇終了後には予定通り研究を遂行するため、計画通りに予算が執行できる予定である。
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