2021 Fiscal Year Research-status Report
The influence of economic recession information on the approach/avoidance tendencies towards high calorie foods
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19K13834
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
井上 裕珠 日本大学, 商学部, 講師 (20794564)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 高カロリー食品への態度 / 経済不況 / コロナウイルス / ワクチン接種 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度もコロナウイルスの影響で、研究計画において実施予定であった対面での心理学実験の実施が困難であったため、オンラインでの心理学実験に切り替え実施した。 コロナウイルスのワクチン接種前後における経済不安の変化が高カロリー食品への態度に及ぼす影響を検討するために、事前登録を行ったのちに、大学生および一般サンプルを対象としたオンライン調査を実施した。大学生146名(男性:66名、女性:79名、不明:1名、平均年齢19.76歳)には、2021年7月中旬に実施した1回目の調査および、2022年1月中旬に実施した2回目の調査に回答を求めた。また、一般サンプル300名(男性150名、女性150名、平均年齢:31.05歳)に対して、2021年8月上旬に実施した1回目の調査および、2022年12月上旬に実施した2回目の調査に回答を求めた。調査では、デモグラフィック項目への回答後、ワクチン接種の有無・回数や、経済的不安に関する質問に回答させた。つづいて従属変数を測定するために、高カロリー食品への態度を顕在測度と潜在測度の2通りに回答を求め、回答順番はカウンターバランスを取った。顕在測度では、高カロリー食品や飲み物を今現在どの程度食べたいと思うか、飲みたいと思うかを回答させ、潜在測度では、潜在連合テストを用いて、高カロリー食品への態度(好ましいと思っている程度)を測定した。得られたデータは現在分析中であり、学会発表および学術論文としての投稿に向けて準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度は、摂食行動を測定する実験を実施し、研究成果を国内外の学会で発表予定であった。しかし、コロナウイルスの影響で研究計画を見直さなくてはならなくなったため、研究が当初の計画よりも遅れている。今後もコロナウイルスの感染状況次第では、計画通りに研究を遂行することは難しくなる可能性があるが、状況に合わせて臨機応変に対応していく。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度が最終年度となるため、これまで行った研究成果を学会で発表したり、学術論文への掲載を目指したりと、発信することを重視していく予定である。 具体的には、現在学術論文への投稿準備を進めているものが1件あるため投稿し、その後には2021年度に実施した研究を学術雑誌への投稿を目指して執筆予定である。
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Causes of Carryover |
2021年度には、当初予定していた対面での実験を実施することが叶わなかったため、人件費が削減された。次年度には、英文校閲等の費用として次年度使用額を使用する予定である。
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