2022 Fiscal Year Research-status Report
The influence of economic recession information on the approach/avoidance tendencies towards high calorie foods
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19K13834
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
井上 裕珠 日本大学, 商学部, 講師 (20794564)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 高カロリー食品への態度 / 経済不況 / コロナウイルス / ワクチン接種 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年4月30日から産前産後休業および育児休業のため研究を中断したため、2022年度の研究実施期間は約1ヶ月であり、大学生を対象としたオンライン調査のデータ整理を主として実施し、事前登録に沿ったデータ分析を一部実施した。調査は、コロナウイルスのワクチン接種前後における経済不安の変化が高カロリー食品への態度に及ぼす影響を検討するために実施され、大学生146名(男性:66名、女性:79名、不明:1名、平均年齢19.76歳)に対して、1回目の調査を2021年7月中旬に実施し、2回目の調査を2022年1月中旬に実施した。1回目の調査におけるコロナウイルスワクチンの接種率は11.64%(17名: 1回目接種16名、2回目接種1名)であったが、2回目の調査におけるワクチン接種率は96.58%(全員2回目接種)であった。 事前登録した分析計画に沿って「日本国民のコロナウイルスワクチン接種率が低いとき(以下、接種前)よりも接種率が高いとき(以下、接種後)では、社会経済悪化の知覚が有意に低くなるだろう」という一つ目の仮説を検討するために分析を実施した。その結果、接種前(M=4.49, SD=1.14)よりも接種後(M=4.66, SD=1.10)のほうが社会経済の悪化がより知覚されており、仮説を支持しない結果であった。仮説を支持しない結果となったため、探索的分析を実施しながら考察を行ったが、データ整理に事前に想定していたよりも時間がかかったため、研究中断までの1ヶ月間では十分な考察には至らなかった。2023年度に引き続き分析および考察を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
最終年度は、研究成果を学会で発表したり、学術論文への掲載を目指したりと、発信することを重視していく予定であったが、上に述べたとおり2022年度は1ヶ月のみの研究実施であったため、計画通りの進捗には至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は最終年度であるため、これまで行った研究成果を学術論文として掲載することを目指して、執筆活動を行う予定である。具体的には、2021年度に実施した、コロナウイルスのワクチン接種前後における経済不安の変化が高カロリー食品への態度に及ぼす影響を検討したオンライン調査結果を分析したうえでまとめ、学術論文雑誌への投稿を行い掲載を目指す。
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Causes of Carryover |
2022年度は産前産後休暇及び育児休暇に伴う研究中断によって1ヶ月のみの研究実施であり、研究費を使用しなかったため。次年度には、英文校閲費用として主に使用する予定である。
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