2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of a new survey method for consumer forecasting
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19K13842
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Research Institution | Osaka University of Economics |
Principal Investigator |
芳賀 麻誉美 大阪経済大学, 経営学部, 准教授 (60327963)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 市場予測 / 購買意向 / 購買行動 / 集合知 / Citizen Forecasting |
Outline of Annual Research Achievements |
新商品やサービスに対する調査で一般的なのは、「購買意向」を調査する方法である。しかし、購買意向は必ずしも購買行動と一致しないという報告が複数ある。そこで本研究は、自己購買意向を使わずに新商品や新サービスの購買行動を予測する新しい調査法「Consumer Forecasting」を確立し、その予測のメカニズムを定量的にモデル化し、手法の有用性と限界を明らかにする。 本研究の目的は、①自己購買意向を使わずに、新商品や新サービスの購買行動を予測する新しい調査法「Consumer Forecasting」を確立すること、②「Consumer Forecasting」の予測のメカニズムを定量的にモデル化し、手法の有用性と限界を明らかにする、という2つである。 本研究では「①定量調査1-市販商品を使った調査」と「②定量調査2-発売前新商品を使った調査」の2つの調査を実施する予定であり、現在までに「①定量調査1-市販商品を使った調査」まで完了している。このうち、本年までに①として示した調査法の確立については成果が確認できた。 本年度は、「②定量調査2-発売前新商品を使った調査」を対象アイテムは市販品数の多い食品あるいは洗剤等の消費財を用いWEB調査を行う予定であった。しかし、新型コロナ感染症蔓延のため、消費者態度が変化し、さらに調査環境が大きく変わったこともあり、調査アイテムの選定等が進まず、調査実施を延期した。 ただし、「①定量調査1-市販商品を使った調査」において、市販されている「歯磨剤」「自動車」の他、発売前新商品と同等と考えられる「新規放映予定のドラマ」についても調査を行っていたことから、これらデータを使って分析を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度は全3年を予定している中での2年目であり、「②定量調査2-発売前新商品を使った調査」を行う予定であったが、新型コロナ感染症蔓延のため、消費者態度が変化し、調査環境が大きく変わったこともあり、調査アイテムの選定等が進まず、調査実施を延期した。 また、「①定量調査1-市販商品を使った調査」に対して行う予定であった構造方程式モデリング(マルチレベルSEM)を用いた分析については、新型コロナ感染症蔓延によるオンライン教育負担の増大により、十分な研究エフォートを割くことが出来ず、モデルの完成には至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナ感染症蔓延のため予定を順延し、3年目の2021年度に、②定量調査2-発売前新商品を使った調査」を行う予定である。また、構造方程式モデリング(マルチレベルSEM)を用いた分析を行い、「Consumer Forecasting」の予測のメカニズムを定量的にモデル化し、手法の有用性と限界を明らかにするという第二の目的に特に注力して研究を推進する予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症蔓延のため、消費者態度の変化と調査環境の悪化により「②定量調査2-発売前新商品を使った調査」を延期したために次年度使用額が生じた。 2021年度はこの次年度使用分を主に「②定量調査2-発売前新商品を使った調査」の実施と学会報告の参加費、旅費、英文校正の謝金に使用する予定である。当初予定していた2021年度の直接経費は、書籍等の購入のための物品費、学会報告の参加費、旅費、英文校正の謝金等に使用する予定である。
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