2023 Fiscal Year Research-status Report
Study on design and use of sustaianability management control systems
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19K13858
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
金 宰弘 群馬大学, 情報学部, 准教授 (00803769)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | サステナビリティ(Sustainability) / マネジメント・コントロール・システム(MCS) / 企業の社会的責任(CSR9 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は,3つの研究課題のうち,「②主事業戦略を遂行するためのMCSに連携したSMCSの設計と運用」と「③組織間関係におけるSMCSの設計と運用」に関する研究を行うために,日本企業6社を対象に「インタビュー調査」を実施し,「質問票調査」のための仮説と変数を作成した。 研究課題②については,複数の企業を対象にしたインタビュー調査を通じて,MCSとSMCSの統合形態が様々であることを分析し,MCSとSMCSの統合形態が測定できる質問票を作成した。また,研究課題③については,インタビュー調査を通じて,本社と各事業所,本社と子会社など,組織間におけるSMCSの活用を分析し,組織間におけるSMCSの活用が測定できる質問票を作成した。次年度は質問票調査を実施して,仮説検証を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2023年度は,研究課題②・③を分析するためにインタビュー調査を行い,分析に必要な仮説と質問票の作成ができたが,計画していた質問票調査の実施ができなかった。本研究は研究計画より遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度の研究は,2023年度に実施したインタビュー調査の分析結果に基づき,当初計画していた質問票調査を実施して,研究課題②・③を検証する計画である。『2024年版 CSR企業総覧』に記載されている日本企業約1,700社を対象に大規模質問票調査を実施して,MCSとSMCSの統合形態と,組織間におけるSMCSの活用が組織に与える影響を分析する。最後に,研究結果を総合的に検討し,本研究の目的である 「CSR戦略の遂行を成功させるSMCSの設計と運用ができる枠組み」を提示する。
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Causes of Carryover |
2023年度は質問票の作成を目的にインタビュー調査を実施したため,次年度使用額433,555円が発生した。次年度使用額433,555円は,次年度に実施する「インタビュー調査」に使用する計画である。
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