2019 Fiscal Year Research-status Report
芸術家による国際的な集合行為のプロセスとダイナミクスの社会学的解明
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19K13885
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Research Institution | Aichi University of the Arts |
Principal Investigator |
中根 多惠 愛知県立芸術大学, 音楽学部, 准教授 (10774515)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 社会運動 / 労働問題 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、本研究の対象である運動アクターの社会構造上の位置を明らかにするために、日本音楽家ユニオンに所属する芸術家2002名を対象とした質問紙調査を実施した。2020年1月~3月にかけて配布・回収、回収した有効票は406票であった。主な質問項目は、音楽家たちの労働生活や暮らしの実態を問うもので、芸術家の労働問題構造、とくに芸術と労働の関連をさぐるための分析に用いる予定である。 また質問紙調査と並行して、ユニオンの総会にオブサーバーとして出席をし、インフォーマルインタビューの形式でデータを収集した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほぼ計画どおりに質問紙調査を企画、実施することができている。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナの感染拡大によって、本研究において重要な位置をしめる国際シンポジウムの開催が中止となってしまった。また海外で開催される総会やシンポジウムへの参加も、現時点では難しい。またユニオンの運動アプローチもコロナ禍の社会変動によって大きく変わってきている。よって、調査計画および方法のみを変更し、国内での資料収集調査をベースに本課題を遂行する予定である。
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Causes of Carryover |
質問紙調査票の配布数が当初計画していた数よりも2分の1以上少なかったという理由により、質問紙調査にかかる予算を減らしてた対応することになった。翌年度については、本年度収集したデータの分析結果をアウトプットするための旅費として使用する予定である。
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