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2022 Fiscal Year Annual Research Report

音楽の祝祭化と地域振興のジレンマ

Research Project

Project/Area Number 19K13898
Research InstitutionKansai University of International Studies

Principal Investigator

永井 純一  関西国際大学, 現代社会学部, 准教授 (90552828)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
Keywords音楽フェスティバル / ポピュラー音楽 / ライブ / 祝祭 / 地域振興 / 交流人口 / 関係人口
Outline of Annual Research Achievements

本年度の調査・研究活動は概ね以下の4点に集約される。
1.コロナ禍における音楽フェスの開催状況について質的調査を行なった。現地での視察は2020年、2021年、2022年と継続することで、コロナ対策を含めた会場の状況や開催体制などのミクロな変化だけでなく、開催にあたっての地域社会の許容度合や社会規範などマクロな状況の変化を具に観察することができた。
2.継続的な音楽フェス主催者へのインタビュー調査をおこなった。継続的におこなわれている音楽フェスのなかから、特に地域振興に意識的なものを選定し、開催に関するインタビュー調査をおこなった。基本的には研究期間を通じた複数年にわたる参与観察とインタビューであるが、新規でインタビューをおこなったものもある。
3.1997年以降の国内の音楽フェスティバルの開催状況に関するデータベースを作成した。これは、開催状況だけでなく、地理的および季節的な分布に関するこれまでの定性的な分析と言説を補完する、定量的なエビデンスに資するものである。
4.英語圏のものを中心に資料と文献の収集と精読をおこなった。先行研究を精査することで、分析枠組を発展させることができた。
広く情報を収集する一方で、経年調査によって、フェスを取り巻く状況や規範の変化(開催体制の変化、地域社会との関係)などを具に知ることができた。2022年度はコロナ対策をした上で、実施に向かうフェスティバルが多く、前年度・前々年度に比べて地域社会とのハレーションは小さかった。継続的な参与観察は音楽ライブの「公共性」、「継続性」という新たな課題の発見につながった。この論点については、海外の先行事例・研究を参照し引き続き研究を発展させることができる。

  • Research Products

    (2 results)

All 2023

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] ブルースと日本のロック : 1960~80年代の洋楽受容に関する一考察2023

    • Author(s)
      永井純一
    • Journal Title

      研究紀要 / [関西国際大学] [編]

      Volume: 24 Pages: 125-136

    • Peer Reviewed
  • [Book] クリティカル・ワード ポピュラー音楽2023

    • Author(s)
      永冨真梨、忠聡太、日高良祐
    • Total Pages
      264
    • Publisher
      フィルムアート社
    • ISBN
      4845921316

URL: 

Published: 2023-12-25  

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