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2020 Fiscal Year Research-status Report

大学卒業生の職業移動に関するライフコース研究―能力と制度に注目して―

Research Project

Project/Area Number 19K13905
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

吉岡 洋介  千葉大学, 大学院人文科学研究院, 准教授 (90733775)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywordsパネル調査 / 就職活動 / 大学生 / インターネット調査 / 能力 / 制度 / 有意抽出標本
Outline of Annual Research Achievements

2021年3-4月に、2021年卒業のコーホートに対して第2波調査を実施した。このコーホートは、日本経済団体連合会が長年の就職活動のガイドラインを廃止したなかで、就職活動を行うはじめのコーホートであり、かつ大規模な感染症に伴う就職活動内容の大きな変化を経験したコーホートである。大学生の初期キャリアについてマクロな制度的・歴史的要因の影響を分析する本研究では、有意抽出標本ではあるものの、貴重なデータを得ることができたと考える。

また、2021年3月に、2018年卒業コーホートに対し、第3波調査を実施した。有効票は約100と決して大きくはないが、卒業後3年間のおおまかなキャリアが把握できた。先行するコーホートとデータをマージするなどして、今後は比較分析を行う予定である。

また、大学生をはじめとする若者を対象としたインターネット調査の利用可能性について議論した特集論文を日本社会学会の学会誌に発表した。有意抽出標本であり母集団を代表する保証は一切ないものの、無作為抽出標本であっても母集団と標本の誤差が大きくなりやすいと思われる若者を対象とした場合、参考としてのインターネット調査の利用可能性を議論した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

実施予定であった2つのインターネット調査を、無事遂行することができた。ともにパネル調査の後続調査のため、コロナ感染症が後続調査の回答協力に及ぼす影響(サンプル脱落の影響)に注意しながら分析を進めていく。

調査会社との交渉などの影響で、これらの調査に関する予算執行が21年度になってしまったが、調査じたいは無事遂行しており、データ分析にたえうるケースを得ることができた。

Strategy for Future Research Activity

・2021年卒業コーホートのデータ分析を進め、学校から職業への移行を規定する要因を明らかにする。ミクロなパーソナリティ要因や学校歴のみならず、2016年卒業コーホートとの比較を通して、制度変更やコロナ感染症などのマクロな要因の影響についても検討する。今年度中に成果論文を執筆する予定である。

・2018年卒業コーホートの初期キャリアの分析を進める。データが大きくないため記述的な分析に留まる予定だが、学生時代のミクロなパーソナリティ要因の影響が初期キャリアに対し本当に影響するのか。影響するとすればどれほど持続的に影響するのかを明らかにする。今年度中に報告書論文を執筆する予定である。

Causes of Carryover

2021年卒業コーホートに対する第2波調査、2018年卒業コーホートに対する第3波調査は、2021年の1月頃実施予定であったが、調査会社との交渉の影響等で、2021年の3月(一部は4月)に実施することになった。そのため、予算執行が次年度になってしまった。ただし、ともにデータ分析に耐えうるデータを確保しており、研究を進めるうえでは大きな問題はないと考える。

  • Research Products

    (1 results)

All 2020

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] インターネット・パネル調査の利用可能性 : 大学生を対象とした調査事例を通して2020

    • Author(s)
      吉岡洋介
    • Journal Title

      社会学評論

      Volume: 71(1) Pages: 50-64

URL: 

Published: 2021-12-27  

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