2023 Fiscal Year Annual Research Report
出入国管理政策を通じた冷戦と国民国家形成に関する比較歴史社会学的研究
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19K13913
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Research Institution | Institute on Social Theory and Dynamics |
Principal Investigator |
朴 沙羅 特定非営利活動法人社会理論・動態研究所, 研究部, 研究員 (40726973)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 出入国管理政策 / 歴史 / レイシズム |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は英語書籍の執筆分担(1章)と招待論文の執筆(2本)、日本語での口頭報告を1件行い、英語論文特集号に寄稿した。英語書籍はSpringer社から出版されたSustainability, Diversity, and Equality: Key Challenges for Japanに"Questioning Xenophobia in Japan: Racism, Decolonization, and Human Rights"を寄稿した。これは日本におけるヘイトスピーチを、戦後日本の出入国管理政策の歴史から検討したものである。また、『社会学評論』第74巻4号、特集「社会的包摂と排除」に「差異を見出す」を、『移民政策研究』第16号に「入管法制史と日本社会」を、それぞれ寄稿した。前者は植民地支配における朝鮮人の識別に関して、後者は入管法制定と改定の歴史的経緯に関して、それぞれ論じた。また2023年10月には日本社会学会大会にて、シンポジウム「社会学における「因果」:方法論横断的対話を目指して」に登壇した。さらに、2024年度中に、本研究課題の内容に関わる論文"Dialogues: decolonizing anthropology in/with Japan"が Journal of the Royal Anthropological Instituteから、「入管法制史研究と日本社会:「オールド」と「ニュー」を生み出すもの」が『移民政策研究』第16号から、「差異を見出す: 植民地朝鮮における朝鮮人の識別と排除としての差別」が『社会学評論』第74巻4号に、それぞれ掲載されることが決定している。これまでの研究期間全体を通じて、新型コロナのためインタビュー調査や文書資料調査が最初の3年間は滞ったものの、その後は概ね順調に推移し、最終年度には複数の業績を出すことができたと考えている。
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