• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2022 Fiscal Year Research-status Report

エスニック・ビジネスの地域的展開に関する都市社会学的研究

Research Project

Project/Area Number 19K13930
Research InstitutionKansai University of International Studies

Principal Investigator

八木 寛之  関西国際大学, 現代社会学部, 准教授 (90781386)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2024-03-31
Keywords生野コリアタウン / 質問紙調査 / 新聞記事分析
Outline of Annual Research Achievements

2022年度は、以下の2つの調査研究成果を発表した。
まず、2021年に実施したwebをとおした質問紙調査(韓国文化意識実態調査)のデータを用いて、生野コリアタウンのイメージや韓流に対する評価についての分析をおこなった。分析の結果、生野コリアタウンへの訪問歴がある者とそうでない者とのあいだに、韓国文化や韓国にたいする意識に差がみられた。一方で、韓国文化への関心がある人たちのなかでも、生野コリアタウンを知らない・行ったことがない層が一定程度存在するとみられる。韓国文化に関心があっても訪問歴の有無により、コリアタウンに対するイメージや歴史や政治、多文化共生などの社会的価値に関わる部分での意識の違いがみられた。 k-popなどの韓流文化だけを消費している層が存在していると考えられる。また、今回の調査からは、生野コリアンタウンに訪問歴がある者は、家族や友人・知人たちと韓国文化の情報を交換するという傾向がみられた。なお、分析結果については、日本社会分析学会の例会において報告した(大阪公立大学、吉田全宏氏との共同報告)。
また、過去約30年間の新聞記事に掲載された生野コリアタウンにかんする記事を収集し、その傾向について、khcoderをもちいた分析をおこなった。分析の結果、2000年代以降に生野コリアタウンについての新聞記事が増加していることがわかった。そして、テキストマイニングによる分析の結果からは、新聞での生野コリアタウンのイメージとそのパターンを見出すことができた。とりわけ生野コリアタウンは、政治的文脈やスポーツ文化の文脈のなかで取り上げられる傾向があることが明らかになった。その結果については、関西国際大学紀要に研究ノートとして掲載した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

新型コロナウイルス感染症の影響等により、生野コリアタウンや大阪市中央区内での現地調査が思うように進められなかったことが原因である。

Strategy for Future Research Activity

2022年度の研究成果をもとにしつつ、進捗が遅れている現地調査を可能なかぎり進めていきたい。

Causes of Carryover

新型コロナウイルス感染症による影響で、所属する学会大会の多くがオンライン開催となった。そのため、当初学会参加のための出張費用として計上していた費用が大幅に余ってしまったことが理由として挙げられる。
次年度は対面での学会大会が増えるものと思われ、また、実地調査も増加する見込みであるため、主にそれらの出張費用として使用していく予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2023 2022

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 新聞記事におけるエスニックタウン ――大阪・生野コリアタウンの事例から2023

    • Author(s)
      八木寛之
    • Journal Title

      関西国際大学研究紀要

      Volume: 24号 Pages: 261-272

  • [Presentation] 韓流ブーム以降における「大阪生野コリアタウン」イメージの考察――韓国文化意識調査の結果を中心に2022

    • Author(s)
      八木寛之・吉田全宏
    • Organizer
      日本社会分析学会例会

URL: 

Published: 2023-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi