2023 Fiscal Year Annual Research Report
The study of institutions and people with disability
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19K13942
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Research Institution | Nagano University |
Principal Investigator |
相馬 大祐 長野大学, 社会福祉学部, 准教授 (70533199)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 入所施設 / 障害者 / 特定相談支援事業所 / 計画相談 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は施設入所に至る障害者の実態を探り、地域生活の継続ができなくなる要因の解明とその対応策を検討するものである。具体的には、①施設入所に至った障害者の状態像、②施設入所に至った障害者のサービス利用状況、③施設入所に至った障害者に対するケアマネジメント機関の支援状況の3点を明らかにすることを目的とした。 方法として、まず平成28年度厚生労働科学研究費補助金障害者政策総合研究事業「障害者福祉施設およびグループホーム利用者の実態把握、利用の在り方に関する研究」(研究代表者:遠藤浩)の一環として実施しされた「障害者支援施設における利用者の入退所の実態に関する調査」の再分析を行った。「障害者支援施設における利用者の入退所の実態に関する調査」は平成 25 年に WAM NET に登録されていた障害者支援施設(2,612 施設)を対象にした悉皆調査である。再分析の結果、障害者支援施設に入所に至る者の年代は50歳代が最も多く、次いで40歳代が多い傾向にあった。ついで、直前の生活の場については、家庭(単身を含む)が最も多く41%を占めたが、一般病院・精神科病院からの入所が21.3%、他の障害者支援施設が11.6%と多い傾向にあった。 また施設入所に至る障害者への支援を考える上で、有期限の障害者支援施設の特定相談支援事業所へのインタビュー調査を実施した。その結果、障害者支援施設を利用する目的が明確的であり、その目的を達成するために障害者支援施設を利用していることが分かった。また、障害者支援施設以外の生活の場の意向の確認等が行われていた。
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