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2023 Fiscal Year Annual Research Report

中国の介護市場に進出した日本式介護の質評価指標の開発および実証研究

Research Project

Project/Area Number 19K13960
Research InstitutionDoshisha University

Principal Investigator

郭 芳  同志社大学, 社会学部, 助教 (70755389)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2024-03-31
Keywords日本式介護 / 自立支援
Outline of Annual Research Achievements

最終年度では、中国の日本式介護施設で働く日本人責任者に「展開したい自立支援の日本式介護はどのようなサービスか」「このようなサービスの提供において大切にしていることは何か」についてインタビュー調査を行った。
その結果、日本人責任者は日本式介護の展開において、【中国の文化・習慣に合わせる】ことを意識し、日本の介護を〈押しつけない〉ようにしている。日本人責任者は、展開したい日本式介護の特徴として、「自分できることは自分で行う」を意味する【自立支援】と「利用者中心」の【相手本位】、利用者の【尊厳の尊重】が挙げられた。
【自立支援】は、その方の何かを支える、何かを実現するための手助けを意味し、その実現には、〈活動の実施〉、〈生活リハビリ〉が欠かせず、その目的には〈ADLの低下の防止〉と〈生きがい作り〉がある。利用者の身体的な支援だけでなく〈心の支援〉にもつながる。
【相手本位】は、家族ではなく、入居者本人のニーズを重視し、その人が自分らしい生活を築くことを支援する。〈アセスメント力〉は、相手本位のアプローチを実現する上で欠かせない要素であり、入居者の情報に基づき、状況やニーズを評価し、適切な支援計画を測定する。そのため、〈その人の想いと気持ち〉や〈その人の過去〉などの情報を収集するには、〈コミュニケーション〉が重要な手段である。
【尊厳の尊重】は入居者の〈意思の尊重〉と深く結びついている。入居者が自分の意思を尊重されることは、彼らの尊厳を保護し、価値を認めることである。〈社会的欲求・承認の欲求・自己実現〉などの欲求は施設入居者も例外ではなく、必要としている。入居者の【尊厳の尊重】は彼らの〈意思の尊重〉から始まり、彼らの欲求を満たすために重要である。〈接遇マナー〉は、これらの要素を補完し、入居者が満足できる環境を提供する。

  • Research Products

    (2 results)

All 2023

All Journal Article (1 results) (of which Open Access: 1 results) Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Journal Article] 生活者としての中国人介護労働者の実態―インタビュー調査を通して―2023

    • Author(s)
      郭芳
    • Journal Title

      『評論・社会科学』

      Volume: 145 Pages: 39-57

    • Open Access
  • [Presentation] 中国における日本式介護サービスの展開2023

    • Author(s)
      郭芳
    • Organizer
      第17回社会保障国際論壇
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2024-12-25  

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