2023 Fiscal Year Annual Research Report
戦後日本における「福祉教育」概念・実践の形成過程に関する基礎的研究
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19K13975
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
三ツ石 行宏 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 准教授 (50634820)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 福祉教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、わが国における「福祉教育」概念・実践が、厚生省や文部省・研究者・教育現場(の実践者)の3者の相互作用の中で、どのようにして形成されていったのかを明らかにすることである。これまでの「福祉教育」史研究は、教育現場(の実践者)・研究者という「福祉教育」に関わる2つのアクターに着目して進められてきた。本研究では「福祉教育」に関わるアクターに厚生省(現:厚生労働省)・文部省(現:文部科学省)を加えて、その3者の相互作用により、どのように「福祉教育」が進められてきたか検討することにある。戦後における「福祉教育」の全体像を明らかにすることは、研究代表者の力量及び時間を考慮すると、難しい。 そのため、「福祉教育」史の先行研究の中で検討が特に不十分である次の3つを研究課題として設定し、研究を行う。すなわち「厚生省・文部省による『福祉教育』推進施策の検討」「学校教育現場における『福祉教育』の受容」「福祉マンパワー施策における『福祉教育』の位置づけに関する検討」という3つである。 成果であるが、上記3つ(「厚生省・文部省による『福祉教育』推進施策の検討」「学校教育現場における『福祉教育』の受容」「福祉マンパワー施策における『福祉教育』の位置づけに関する検討」)の研究課題の中でも、「厚生省・文部省による『福祉教育』推進施策の検討」については査読論文(単著)を1本執筆し、日本福祉教育・ボランティア学習学会での口頭発表も1回行った。「学校教育現場における『福祉教育』の受容」については、査読論文(単著)を1本執筆した。また「福祉マンパワー施策における『福祉教育』の位置づけに関する検討」にも焦点をあてて査読論文(単著)を1本執筆し、日本福祉教育・ボランティア学習学会での口頭発表も1回行った。
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