2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
19K14025
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Research Institution | Kanagawa Children's Medical Center (Clinical Research Institute) |
Principal Investigator |
犬尾 千聡 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター(臨床研究所), 臨床研究所, 部長 (30586780)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 食物アレルギー |
Outline of Annual Research Achievements |
食物アレルギー患者に対して、原因食物を少しずつ摂取して治癒を目指す経口免疫療法の有用性が報告されてきている。しかし、治療中に皮膚、消化器、呼吸症状などの全身性アレルギー症状が頻回に誘発される。我々は安全に摂取可能な低アレルゲン経口免疫療法の探索を行っている。ペプチドミルクについては、末梢血好塩基球検査を利用して、重症牛乳アレルギー患者好塩基球の反応性の検討を行った。高濃度でのペプチドミルクでは反応が生じていることがわかった。 また、低アレルゲン化経口免疫療法として、baked milkを用いた経口免疫療法の有用性の検討を行った。 まず、baked milkを用いた少量経口負荷試験を牛乳アレルギー患者に行った。現時点では、安全性を示唆する結果が得られている。今後は、baked milkを用いた経口免疫療法の有用性・安全性について検討を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
重症の牛乳アレルギー患者に対しての末梢血好塩基球活性化検査にて、ペプチドミルクに対しても反応が強く出ている症例があることがわかってきた。計画をペプチドミルクの免疫学的検討だけではなく、baked milkを用いた経口免疫療法の有用性も追加で検討を行うこととしたため。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、重症の牛乳アレルギー患者に対する末梢血好塩基球活性化検査をペプチドミルク・普通ミルク・牛乳アレルゲンコンポーネントに対して行っている。 baked milkを用いた経口免疫療法の有用性も追加で検討を行う。
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Causes of Carryover |
必要検査を次年度に先送りしたため
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Research Products
(8 results)