2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of a scale to evaluate the variety of vegetable intake and analysis of related factors
Project/Area Number |
19K14044
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
串田 修 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 講師 (30612725)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 野菜 / 多様性 / 尺度 / 妥当性 / 再現性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究全体の目的は、生活習慣病のリスクを減らす可能性が複数報告されている野菜摂取の多様性(品目数)について、(1)評価する尺度を開発し、(2)関連する要因を解明することである。 2021年度は、海外の先行研究で使用されている尺度を参考に、野菜摂取の多様性について評価可能性のある複数の尺度の妥当性と再現性を検討し、比較することとした。対象集団は、静岡県内の大学に所属する栄養学分野の学生である。尺度は、ふだん1日に何種類の野菜を食べているかをたずねる単一質問、簡易型自記式食事歴法質問票に含まれる野菜9サブグループ、自記式食事歴法質問票に含まれる野菜19品目、平成24年国民健康・栄養調査報告を基に解析された「日本人における野菜の摂取者数ランキング」の野菜20品目の4パターンを使用した。尺度の回答は得点化し、連続7日間の半秤量食事記録から抽出した野菜の品目数との相関で妥当性を、2度の質問票による回答から再現性を評価した。その結果、妥当性の検討では野菜品目ごとの尺度で有意な相関が、再現性の検討では野菜グループごとの尺度で有意な相関、野菜品目ごとの尺度で有意な強い相関が確認された。単一質問や野菜グループごとの尺度と比較すると、野菜品目ごとの尺度は野菜摂取の多様性を図る尺度となる可能性がある。 2022年度は、前年度に妥当性と再現性を検討した野菜摂取の多様性を評価する尺度を用いて、野菜摂取の多様性に関連する要因の検討を進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度から新型コロナウイルス感染症の影響により計画変更を余儀なくされているが、現在の調査実施体制の基、本研究全体の目的の達成に向けて計画を進行できている。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度に野菜摂取の多様性に関連する要因の検討を進め、将来的には、野菜摂取の多様性の増加をねらった効果的な介入方法を検討していく予定である。
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Causes of Carryover |
先述の通り、新型コロナウイルス感染症の影響による当該助成金が生じた。翌年度分として請求した助成金と併せ、前年度までの研究成果の論文掲載費と目的達成に向けた調査の実施に係る旅費・人件費へ使用する予定である。
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