2021 Fiscal Year Research-status Report
a comparative study of interdisciplinary education designed for society 5.0: integrating STEM, social sciences, liberal arts, and humanity
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19K14056
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Research Institution | Tamagawa University |
Principal Investigator |
山田 亜紀 玉川大学, リベラルアーツ学部, 講師 (30768776)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | STEAM / 異文化教育 / オンライン教育 / 文理融合教育 / 異文化 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度はコロナ禍により海外へのフィールドワーク、参与観察などの実地調査はできなかったものの、主にオンラインでインタビューを行い、データを集め、論文執筆に取りかかった。またオンライン学会などにも参加し、自身の科研課題に付随するテーマについての発表も行った。英語論文では、書籍「Third International Handbook of Globalisation, Education and Policy Research」の共同著者の一人として、一章を分担執筆した。 担当章のタイトルは、”Globalisation in Higher Education: Bridging Global and Local Education"である。また、書籍「Discourses of Globalization and Higher Education Reforms: Emerging Paradigms」にも分担著者として参加し、「Globalization and Higher Education Reform in Japan: Pre and Post Covid-19」をタイトルとした章を執筆した。学会発表としては、Universiti Sain Malaysia主催の国際学会(オンライン)、「7th Global Higher Education Forum 2021」にて、「Changes of Globalization and Higher Education Reform in Japan: Ante and Post COVID-19」をテーマに口頭発表を行った。列席する参加者に、マレーシア、インドネシア、シンガポール、オーストラリア、日本、韓国など多くの国々の教育学専門家と意見交換を行い、オンラインながら親睦を深めることができたとともに、それぞれの国においてコロナ禍における高等教育の課題について討議した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
去年に引き続き、直接海外などにフィールド調査で訪れることはできなかったものの、インターネットの利便性を活用し、コロナ禍の中でさらにブラッシュアップされたツールなどを通して、データを集めた。具体的に、「コロナ禍における異文化教育、遠隔教育の利便性」というアンケート調査をオンラインで実施し、「コロナ禍における文理融合の学びと課題」をテーマに、オーストラリアの大学の担当者にオンラインインタビューなどを行った。こうした取り組みで得たデータを分析し、論文執筆に取り掛かった。新型コロナウィルスによって国境を超えた移動は制限されたものの、むしろこうした制約の中でこそかつてできなかったことを発見し、新たな視点から従来の研究テーマに向き合う機会を得た。対面をベースとした時代と違い、オンラインならではの国際学会の開催によって参加することが容易になり、現地に行かずとも気軽に海外の研究者と交流することができた。具体的に、先に述べた国際学会「7th Global Higher Education Forum 2021」にて口頭発表したのをきっかけに知り合ったオーストラリアやマレーシアの研究者を対象に、オンラインでインタビューを行い、研究の輪を広げている。上記の知見をもとに、目下コロナ禍におけるオンライン教育での異文化の学びと新たなアプローチについて、英語論文を執筆中である。
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Strategy for Future Research Activity |
オンラインでよりデジタル化が進んでいく中、STEM教育の需要もより増えていくと考えられる。その中で人間的感性の社会科学、文系の役割についてより考え直すきっかけとなったため、現在の置かれている環境をもとに、本研究の課題に文献研究、最新の論文などを読み、論文執筆に取り掛かる予定である。 オンライン教育がより普及していく中で、改めて文理融合教育の必要性、学際教育の新たな課題について時代と共に考えていく中で、次世代型の学際教育の展望について、引き続きオンラインインタビュー、同時に発表されていく文献をもとに調査をし行っていく。また今年度で科研は終了するものの、このコロナ禍で得た知見をもとに、ポストコロナにおける新たな教育形態の展望、新たなた学際教育、STEM ,STEAM教育の展望を検討していく予定である。
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Causes of Carryover |
旅費で使うはずの費用がコロナ禍により渡航ができなくなったため、浮いた。 本来はアメリカ、オーストリア、台湾に訪問調査で訪れる予定であったたが、コロナ禍によりいくことが不可能となったため、オンラインで参加はしたものの、渡航費の費用は不要となった。
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