2023 Fiscal Year Research-status Report
カリキュラムの創発現象の解明―子どもの観察と記録による教師の省察に焦点あてて―
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19K14066
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
大島 崇 大分大学, 大学院教育学研究科, 准教授 (70715276)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | カリキュラム / ビジョン形成 / コミュニケーション / リーダーシップ |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、子どもの実態に即した実践研究がカリキュラム開発やそれを支えるビジョン形成にどのような影響を及ぼしているのか解明することを目的として、カリキュラム開発を中心に据えた学校づくりの事例について検討を行った。事例校における「キャリア教育」,「英語教育」,「道徳教育」という3つの重点的取組は並列的なものではなく、「キャリア教育」に一元化され,学校教育目標の実現を目指すものとして統合的に構成されていた。このような統合的なカリキュラムが,校種や教科を越えてまとまりが形成された教職員によって実現されるようになった背景には、①思いを込めた言葉によるコミュニケーション、②地域との信頼関係の重視、③ビジョンの実現に向けた組織とカリキュラムの開発、という3つの特色をもつ校長のリーダーシップが背景にあったことが明らかとなった。これらの研究成果を論文として公表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関連する制限等により、調査及び学会・研究会の参加を十分に実施できなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関連する制限等が解除されつつあることを受けて、計画通りの調査に加えてより実施できる可能性の高い調査対象を選定するよう工夫に努め、研究成果の公表を行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関連する制限等による当初計画の遅延・変更(研究計画の見直しが必要となった、参加を予定していた学会や研究会などの中止や延期による)のため。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関連する制限等が解除されつつあることを受けて、計画通りの調査に加えてより実施できる可能性の高い調査対象を選定するよう工夫に努め、研究成果のための費用に充てる。
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