2019 Fiscal Year Research-status Report
介護現場リーダーの越境的学習に基づく職場学習の実証研究-混合研究法に基づく分析-
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19K14071
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
河内 康文 高知県立大学, 社会福祉学部, 講師 (20723448)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 介護現場リーダー / 越境的学習 / 職場学習 / 介護人材の育成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,職場を越境した学びと,その学びに関連した職場内での経験学習の循環を越境的学習として捉え,介護現場リーダーの越境的学習が職場での学習にどのような影響与えているのかを明らかにすることを目的としている。対象は,介護現場でのマネジメントの中核を担う介護現場リーダーである。 2019年度は,研究目的に関連する先行研究レビューを行った。また,方法として量的調査と質的調査を組みあわせて実施するアプローチを検討し,高知県立大学研究倫理審査委員会に申請し承諾を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2019年度は,介護現場での越境的学習の実態を把握するために中原(2010)の研究に基づき館野(2012)が開発した越境学習に関する尺度を用いて量的な調査を実施する予定であった。その尺度を介護現場に応用するため,50名程度介護現場経験者に対するプリテスの実施が,新型コロナウイルス感染拡大防止の観点により中止となった。
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Strategy for Future Research Activity |
1.介護現場経験者に対するプリテスト,介護領域の研究者でエキスパートレビューを行い調査項目及びワーディングを検討する。 2.1,000箇所程度を無作為に抽出し,各事業所数名の介護現場リーダーを対象とした調査を実施する。 3.調査結果を分析し,学会等での口頭発表や学会誌への投稿を行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から調査が中止となったため,旅費等が当初より減少し次年度使用額が生じた。使用計画は,感染症の動向を鑑みながら,昨年度分の研究と今年度の研究をともに遂行していく。
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