2020 Fiscal Year Research-status Report
Comparative Study of Religious Education as Citizenship Education
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19K14073
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Research Institution | Sendai University |
Principal Investigator |
金井 里弥 仙台大学, 体育学部, 准教授 (10734840)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 宗教理解 / 市民性教育 / シンガポール / 宗教教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日本における市民性教育としての宗教教育の論理をシンガポールにおける宗教教育との比較によって明らかにし、その政策的課題と学校現場における実践的課題を明らかにすることを目的としている。2020年度は、日本およびシンガポールの公立の中学校現場における市民性教育としての宗教教育の内容と実践を明らかにすることを目的とした。その具体的な方法として、①各教科書出版社の社会科教科書の分析を通じて、宗教に関する寛容の態度および一般的教養を育成するものとしてどのような教育内容が描かれているのかを明らかにするとともに、②学習指導要領及び教科書の内容を受けて、実際に学校現場ではいかなる宗教教育が実践されているのかを教員へのインタビュー調査によって検証することを目指していたが、②の教員へのインタビュー調査については、コロナウィルスの感染拡大のため、計画通りに実施することが叶わなかった。そのため、2020年度は、社会科系教科、科目の教科書の分析および資料収集をするに留まった。ただし、資料収集についても、コロナウィルス感染拡大のため、シンガポール現地への渡航が叶わず、計画通りに研究を進めるに足る資料を収集することができなかった。また、産休のため研究活動を停止することとなり、すべての教科書出版社の関係教科・科目の教科書を計画通りに分析し終えることができなかった。従って、2020年度に明らかにすべき事項についての最終的な結論を得るには至らなかったことから、2021年度にその課題を引き継ぐこととした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナウィルスの感染防止のため、インタビュー調査やシンガポール現地での資料収集行うことができず、2020年度の目的を達成することができなかった。また、8月より産休のため研究活動を停止することとなり、教科書分析についても最終的な結論を得るには至らなかったことから、2021年度にその課題を引き継ぐこととした。
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Strategy for Future Research Activity |
今後のコロナウィルスの感染状況が読めないことから、本研究の目的を達成する目途が立たない状況である。そのため、日本国内での調査・研究を可能な限り進める。特に、教科書の内容分析だけでなく、オンラインでインタビューを行うなど、コロナウィルス感染対策と調査の両立を図れるよう努める。
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Causes of Carryover |
コロナウィルス感染防止のため、調査の実施が困難であったこと、ならびに8月から産休に入り、研究活動を停止したことが理由である。2021年度の育児休業が終了し、インタビュー調査の実施が可能になり次第、速やかに調査を実施し、研究費を使用する。
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