特別支援学級担任の省察に基づく専門性の解明に関する基礎的研究

2020 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 19K14082
• Research Institution: National Institute of Special Needs Education
• Principal Investigator: 平沼 源志 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 研究企画部, 研究員 (10812513)
• Project Period (FY): 2019-04-01 – 2022-03-31
• Keywords: 特別支援学級担任 / 専門性

Outline of Annual Research Achievements

2020年度（研究2年目）は、研究1年目に実施した質問紙調査の分析を更に進めた。特別支援学級担任としての経験が浅い教員は、特別支援教育に関わる専門的な知識や技能等が不十分であると自覚しながらも、それらを身につけようと研修会に参加したり、自己研修の機会を得ることに努めている。また、特別支援学級担任としてのやりがいに関しても、研修で得た知識等が活用できたことが挙げられた。
専門的な知識や技術等を大切にする一方で、特別支援学級担任は、日々の子供との関わりや関係づくりにやりがいを感じていたり、自身の実践を振り返ることが専門性の向上につながると捉えていたりすることがわかった。
2021年度（研究3年目）は、特別支援学級担任としての経験が浅い教員を対象に、とりわけ、日々の子供との関わりや関係づくりに焦点を当てた関与観察を実施することで、特別支援学級担任が自身の専門性をどのように形成していくかを明らかにしたい。

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2020年度（研究2年目）に予定していた聞き取り調査及び関与観察は、社会情勢や所属機関の方針を踏まえ、実施を控えた。2021年度（研究3年目）は、聞き取り調査及び関与観察の対象者を改めて選定し直し、実施する。

Strategy for Future Research Activity

2021年度（研究3年目）は、聞き取り調査及び関与観察に向けた対象者の選定を改めて行った上で、学校や調査対象者への負担を考慮した上で実施する。

Causes of Carryover

2020年度（研究2年目）に実施予定であった訪問調査等が実施できなかったため。