2019 Fiscal Year Research-status Report
教員育成指標等の導入による「成果主義に基づく教員評価制度」第2ステージの実態調査
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19K14085
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
頼 イーティン 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 助教 (80805341)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 教員評価 / 資質向上 / 教員人事 / 教員育成指標 |
Outline of Annual Research Achievements |
教員育成指標等の導入により「成果主義に基づく教員評価制度」が第2ステージを迎え、この新たな段階において、本研究では専門職としての教員を育成する上での改善課題と必要条件とについて考察することを目的とする。研究方法としては、文献研究と訪問調査を通して、教員評価制度のフレームワークとその運用の実態に立脚し、地方公務員法と教育公務員特例法の改正前・改正後の教員評価制度の仕組み及び運用の変容過程に着目する。 本年度は調査対象県を中心に、教育委員会が策定した教員育成指標および教員評価制度における能力評価の評価項目・評価指標などに関する資料や先行研究を収集し、「教員に求められる資質」について教員育成と教員評価の側面において、その関連性について追究した。具体的には、まず「教員育成指標」の内容とその審議過程を精査して、育成・採用・研修サイドが教員に求める能力像とその考え方を抽出した。それに加えて、教員育成指標に合わせて新たに作成された「教員研修計画」の構成を確認した。次に、教員評価制度における「標準職務遂行能力」を確認し、能力評価として評価された項目と対象を分析し評価サイドが教員に求める能力像を整理した。最後に「教員育成指標」、「教員研修計画」、「標準職務遂行能力」との関連度や連携性を分析し、教員の資質向上に対して、教員評価制度は新しい動きの中でどのような機能を果たしているのか、といった本研究の基礎研究にあたる部分について整理、考察した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
訪問調査の日程を変更したが、ほかにはほぼ当初の計画通り、関連資料や先行研究の収集および分析を遂行することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度と同じ研究手法で、調査対象県における教員評価制度、学校評価、教職員表彰制度、教員育成指標に関連する議事録、実施要項・手引きを精査し、教員人事評価制度の人事管理上の運用実態を確認し、教員の資質向上との関連性について考察する。それに加えて、教育委員会への訪問調査を行う予定である。
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Causes of Carryover |
当初計画より訪問調査の実施時期を変更したことによって次年度使用額が生じた。
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Research Products
(1 results)