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2019 Fiscal Year Research-status Report

Build of wooden vacant houses renovation model that makes use of education at wooden craftsmanship

Research Project

Project/Area Number 19K14105
Research InstitutionInstitute of Technologists

Principal Investigator

戸田 都生男  ものつくり大学, 技能工芸学部, 准教授 (30765293)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords空き家 / 木造住宅 / 蔵 / 木のものづくり / 教育 / 実測 / 改修 / 図面
Outline of Annual Research Achievements

本研究では,森林環境教育としての木のものづくり活動の経験が木造空き家の改修に及ぼす影響を把握し,その教育効果を明らかにすることを目的にしている。さらに木造空き家を活用することで,建築系学生等の日常生活でのDIY(Do It Yourself)を促進して環境配慮的なライフスタイルの実現への貢献を目指している。
文献レビューに関しては,主に我が国の空き家の現状とその対策に関する文献,空き家の管理,大学の建築教育における地域との連携や実体験の教育効果の文献の収集,整理等を進めた。
観察調査は埼玉県戸田市にある空き家の蔵の実測状況について2回行い,実測結果を基に図面作成を進め,約6割終えた。アンケート調査は建築系大学生153名,社会人(建築関連他)37名に行った。ヒアリング調査は建築系大学生7名と社会人(建築設計者)3名に行った。これらの調査から主に,①木造空き家の再利用の意義よりも,増加することへの興味・関心の向上が重要であること。②空き家が増加することへの興味・関心を向上させるには容易なメンテナンスの普及や改修して再利用したいと思える用途の認知も重要であること。③学生が木造空き家改修に携わる葛藤はみられるが,建築教育としての概ね前向きな姿勢が示唆された。
これらの成果の一部は,2020年度日本建築学会大会(千葉)で発表予定である。また,教育活動として研究協力者である大学生を対象に,林業体験(1回)・山林,製材所,プレカット工場見学(1回)と木育活動(行政や地域工務店等の木工教室4回)に参加・協力して,木のものづくりや木造住宅の背景を実体験として学ぶ森林環境教育の機会を設け,観察を行った。引き続き,実測に加えて改修に関する解体状況の観察調査等を進めて,建築系学生の空き家全般の認知や興味を向上させ,改修やメンテナンスの技術が日常生活や建築教育に活かされることを期待したい。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

研究協力者である大学生と行う空き家の蔵の実測・観察調査は,2019年度3回程度予定していたが,新型コロナウィルスの影響で3月の予定が延期されたため,2019年11月および12月に実施した2回の実測の途中経過から可能な範囲で図面を作成した。そのため,不足している実測・観察内容があり,やや遅れている。
また,空き家の蔵の実測や作図は専門家である研究協力者の建築士会メンバーの協力を得ているが,作業は教育を兼ねて建築系の大学生主体で行っており,教育それ自体が研究テーマであることにも配慮して,見守りながら進めることを重視しているため,進行ペースへの影響は否めない。

Strategy for Future Research Activity

やや遅れている空き家の実測・観察調査等を進めるとともに,大学の建築教育や学生の日常生活へのフィードバックの効果を把握するため,木造系の制作実習や設計演習,住まいでの暮らし方についてもアンケート・ヒアリング・観察の各調査を行い,主に心理学的な観点から教育効果の把握に努める予定である。
調査対象物件である埼玉県戸田市の空き家は進捗しているが,持ち主の意向もあり,母屋でなく同一敷地内にある空き家の木造蔵を当面の調査研究対象とした。2020年度予定している群馬県高崎市の空き家は学生が一部使用しているため,対象を替える等,検討中である。
また,今年度,文献レビューにより,国内の空き家改修事例に加えて,欧米等の空き家の管理や改修事例も参考になるため,視察等によって知見を増やし,調査研究を推進する予定である。

Causes of Carryover

初年度の調査研究のため,主に進行計画の詳細を再考・検討したことおよび実測・観察調査を慎重に実施したことならびにその一部が遅延・延期されたためである。
分析が遅れているため,統計ソフトや充実した観察記録撮影のためのビデオカメラ・事例視察等に費用の使用を予定している。
また,空き家の実測・観察調査等において必要な解体等にも費用が発生することが見込まれる。

  • Research Products

    (4 results)

All 2020 2019

All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] A STUDY ON THE INDIVIDUAL DIFFERENCES IN STUDENT CONSCIOUSNESS BY WOODEN CRAFTSMANSHIP ACTIVITY2020

    • Author(s)
      HABARA Yasunari、TODA Tsukio、AWAJITANI Naoki、KIHARA Hirotaka、MATSUBARA Naoki
    • Journal Title

      Journal of Environmental Engineering (Transactions of AIJ)

      Volume: 85 Pages: 177~185

    • DOI

      https://doi.org/10.3130/aije.85.177

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] ものづくりを教育に組込む-ものつくり大学の実践から-2019

    • Author(s)
      戸田 都生男
    • Journal Title

      日本建築学会建築雑誌

      Volume: 134(1731) Pages: 14~15

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 多世代型シェアハウス「かけはし」戸田市空き家改修計画,推薦のことば2019

    • Author(s)
      戸田 都生男
    • Journal Title

      近代建築6月号別冊 卒業制作2019

      Volume: 6月号別冊 Pages: 146~147

  • [Presentation] 空き家が建築系大学生の意識に及ぼす影響 ‐埼玉県戸田市の木造空き家改修計画の観点から‐2020

    • Author(s)
      戸田都生男
    • Organizer
      日本建築学会

URL: 

Published: 2021-01-27  

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