2023 Fiscal Year Annual Research Report
A New Educational Support From The Situation Of The Acculturation of the Non-Japanese Children in Japan
Project/Area Number |
19K14121
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
MATSUDA DEREK 群馬大学, 大学教育・学生支援機構, 講師 (90817272)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ルーツからルートへ / 文化的アイデンティティ / ハイブリッドアイデンティティ / 日系ラテンアメリカ人 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は当初、教育コミュニティの創造を目的に現在の移動する人々を対象に質的調査を実施することを目的としていた。コロナ禍において、質的調査の実施が難しくなり、同じく移動する人々として、第二次世界大戦中にペルーから米国に強制連行された日系人に焦点を当て、彼らのルートをたどるとともにどのような文化的アイデンティティを構築したのかを探ることとした。そのなかで、どのような教育戦略をもって今に至ったのかを調べ、彼らがたどってきたルートによって新たな教育コミュニティの創造の解明に取り組んだ。 2019年度からの研究において、日系ラテンアメリカ人は意識的、あるいは無意識に家族単位での教育戦略をとり、子どもたちの英語教育、そして日系アメリカ人社会において適応していけるように日系アメリカ人コミュニティとの活動を共にしてきたことがわかった。その結果、彼らはアメリカ社会において「日系アメリカ人」として位置付けられ、それぞれのルートを進んでいったことが分かった。 本研究の最終年度である2023年度において、これらの研究成果について教育戦略とコミュニティ形成の両方の観点から日系ラテンアメリカ人を捉え、異文化間教育学会、そして日本比較教育学会において発表した。また、8月には再び米国を訪れ調査協力者に会い、研究の成果について共有し、ミネソタ大学において日系人研究をする研究者と交流をした。日系人のディアスポラについて、エスニシティより広い観点から領域横断的な形で研究をしていく可能性を話し合い、今後も協力し合うことで合意した。異文化間教育学会、日本比較教育学会で発表した内容について論文にまとめ、上智大学のイベロアメリカ研究所のイベロアメリカ研究に査読付きで論文投稿をした。 今後も本研究を日系ラテンアメリカ人第三世代、第四世代にも焦点を当てながら、彼らのアイデンティティ形成とコミュニティ形成の観点からみていきたい。
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Research Products
(3 results)