2022 Fiscal Year Annual Research Report
Explaining how the IB educational model applies to diverse learner's
Project/Area Number |
19K14130
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Research Institution | Shukutoku University |
Principal Investigator |
御手洗 明佳 淑徳大学, 教育学部, 准教授 (00725260)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 国際バカロレア / 教授モデルの開発 / 多様性への対応 / 中等教育 / 学習者中心 / 教育方法 / カリキュラム |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度の2022年度は、「IB教授モデル」の特質と構造の明確化と成果の発信を目標として実施した。具体的には、前年度から行ってきた調査結果のまとめとして 「IB教授モデル」の特質の分析・ 抽出作業を行った。明らかになった「IB教授モデル」を日本への適応可能性について検討し、成果として、「IB型指導案フォーマット」の開発を行った。 研究期間全体を通じて実施した研究は、インターナショナルスクールから端を発し生徒の多様性に基づきながら、包括的な資質・能力の涵養をおこなう「IB教授モデル」の 特質を特定することを目的とした。さらに、その特質を実証的に分析し、日本でも重要な課題である、(1)「資質・能力」を涵養すること、(2) 学習者への多様性への配慮、に対応する教育方法のIB認定校以外の教育現場への適応可能性について検討することを目指してきた。成果として、「IB教授モデル」を支える主要な教育理論として①物事の表面的な理解にとどまらず、本質的な部分に迫るよう、概念の理解を深めるように構成されていること(「概念型学習」)。②カリキュラムで到達すべき最終ゴールから逆向きに授業が設計されている(「逆向き設計論」)。③パフォーマンスの程度を諮るためのルーブリック(評価指標)が生徒に示されている(「パフォーマンス評価」)特質を明らかにした。こうした「IB教授モデル」のIB認定校以外の教育現場での適応可能性について、学習指導要領の方針に沿いながらIB教授モデルの特質を含む「学習指導案」の開発を行なった。この「IB型指導案フォーマット」は、(1)「資質・能力」を涵養すること、(2) 学習者への多様性への配慮、に対応する教育方法の実施が可能である。
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