2023 Fiscal Year Annual Research Report
幼い子どもをもつ母親における「育児への感情転換モデル」の実証研究
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19K14154
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
金 娟鏡 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 准教授 (20709852)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 育児感情 / 育児支援 / 母親 |
Outline of Annual Research Achievements |
幼い子どもをもつ母親を対象にした本研究の目的は、第一に、母親が抱く育児感情の全体構造を明らかにすることである。第二に、育児のどのような場面において、母親にはどのような育児感情が喚起されやすいかを探ることである。そして第三に、育児の場面と育児感情の関連に影響する要因を検討し、育児支援に有効な知見を提供することである。 第一の目的に関連した研究として母親の育児への感情を測定する項目を収集し、育児感情尺度項目を選定した。第二の目的に関連した研究として、育児感情を喚起する育児の場面に関する情報を収集するとともに、先行研究の検討を行い、具体的な育児場面の検討を行い、しつけに関わる場面を中心に、複数のシナリオを用意することができた。第三の目的に関連した研究として、近い将来に親になりうる大学生を対象にWeb調査を実施したところ、ポジティブからネガティブへと変換を表す感情語、およびネガティブからポジティブへと変換を表す感情語を抽出することができた。また、同対象者に対してポジティブからネガティブへと育児の感じ方が変わるエピソードおよびネガティブからポジティブへと育児の感じ方が変わるエピソードを記述してもらい、分析を行った。これらを踏まえ、本年度は育児場面と育児感情の関連を測る調査票を用いて調査を行った。最後に、一連の研究を考察し、育児に支援に有効な感情転換モデルを提示した。
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