2020 Fiscal Year Research-status Report
官学連携によるAIを用いた実践的サイバー防犯支援システムの構築
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19K14160
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Research Institution | Jin-ai University |
Principal Investigator |
安彦 智史 仁愛大学, 人間学部, 准教授 (90560475)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | マイクロブログ / 薬物 / 子ども学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、設計とプロトタイピングを繰り返すスパイラルモデルの研究開発を行っている。調査はマイクロブログの中でも最もユーザ数が多く、被害数も多いTwitterを対象としている。本年度は1年目に開発したプロトタイプシステムの改修を行った。研究計画書に記載された通り、多接続でシステムにアクセスできる環境を構築し、実運用を行う上で必要な機能の追加を行った。特に、マイクロブログ上で発見した危険ツイートをすぐに通報できるように、危険判定を行ったツイートをCSVで出力する機能や、IHC(インターネットホットラインセンター)に効率的に通報できる機能拡充を行っている。 また、福井県警察本部生活環境課とのシステムレビューと動画による説明を行った。また、総務省北陸総合通信局が設置する福井県青少年安心安全ネット利用促進連絡会(11月)においてもプロトタイプシステムのレビューを実施している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
システム改修については順調に進んでいるが、プロトタイプシステムの不具合が一部残っている状態である。また、コロナ禍の影響で、サイバー防犯ボランティアの活動が行えず、実際の通報に繋がる検証が行えていないため、「やや遅れている」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
プロトタイプシステムの改修を終了し、県警とサイバー防犯ボランティアによりシステム運用を行うのが今後の大きな方針である。特に、本年度はサイバー防犯ボランティアと連携し、IHCへの通報件数3000件以上を目的としている。さらに、本システムを利用して蓄積したデータをもとに警察学論集への投稿を行う予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により、研究補助(学生)を大学に呼ぶことが難しく、また、予定していたヒアリングや出張が中止となったため、次年度使用額と差額が生じている。
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