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2020 Fiscal Year Research-status Report

子どもの発達段階を考慮したスマート光環境の創成:こども園における夕方保育を事例に

Research Project

Project/Area Number 19K14173
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

小崎 美希  東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (50754420)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords光環境 / 子ども / 発達段階 / 生活
Outline of Annual Research Achievements

これまで発達心理学分野や学校建築分野において、子どもの学習環境に関する研究は多くなされてきた。一方で近年の共働き世帯の増加から保育園・託児所など長時間子どもが滞在する空間が増えている。サーカディアンリズムを整える上で光環境は重要な役割を果たしており、子どもの成長・教育においても影響を考慮することは重要である。生活の場所としてのこども園を検討し、生活シーンや時間帯に応じた適切な光環境の提案をすることは急務である。
2019年度は大学に隣接するこども園の協力を得て、園内の光環境の測定を行った。異なる複数の時間帯で測定をし、その結果を用いて照明シミュレーションで再現を行い、測定時以外の季節の変動を検討した。また通学児童の睡眠リズムと家庭の光環境との検討を行った。
2020年度は幅広く家庭の光環境と児童の睡眠リズムとの関係を検討するため、Web調査を実施した。施設と住居で過ごす時間の長さに応じて変動があるのかを検討するため、施設別に調査を実施した。調査結果の分析を通して、児童の睡眠リズムに影響を及ぼす要因を明らかにしていく。児童は成人に比べて光による睡眠リズムへの影響が大きいことが知られているため、リズムを整えるため、児童が過ごす時間帯に応じて環境を整える必要性を裏付けらると考えている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2020年度は実際にこども園での光環境の変更を予定していたが、社会情勢により計画が実施できなくなった。そのため、特定の園への出入りを伴わない、Web調査による児童の過ごす光環境調査と睡眠リズムとの関係性を検討する調査を実施した。

また多くの学会がキャンセルとなり、出張など発表の機会が失われた。

Strategy for Future Research Activity

今後も実際の園での行動観察調査は実施が難しいことが見込まれるため、Web調査など非接触での調査を進めていくとともに、調査結果の分析により目的を達成していきたい。またこの段階で発表できる内容の範囲を対外発表していきたいと考えている。

Causes of Carryover

2020年度に実施予定であった学会等がキャンセルされたため、旅費等がなくなってしまった。また現場での実験調査も実施が困難となった。
非接触で実施できる調査・実験を今後も検討し、そのための機器を購入する予定である。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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