2022 Fiscal Year Annual Research Report
デジタル技術を用いた子どものファンタジー傾向の理解と教育的応用
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19K14176
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
岡崎 善弘 岡山大学, 教育学域, 准教授 (00725997)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ファンタジー傾向 / ファンタジー的要素 / デジタル技術 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、「子どものファンタジー傾向の理解と教育的応用」を最終目標としている。環境的な制限が強い状況下であっても、デジタルな環境さえあれば子どもたちが楽しみながら学習できる環境の構築を目指している。 本年度は幼児・児童のファンタジー傾向や想像性の観点に基づいて基礎的な実験に取り組んだ。研究室ではない環境下で実施しており、以前と同様に一般化可能性の観点を重視して実施した。あるファンタジー的要素を持つキャラクターの関与が子どもの探索時間を長くするかどうか、前年度に引き続き検討した。また、これまで利用した効果指標が限定的だったことから、本研究では、測定方法の工夫に取り組んだ。本研究の結果から、ファンタジー的要素の強度によって子どもたちの積極性が変化する様子が見受けられた。ただし、パンデミックによる参加者の募集が困難であったことから、検証に必要な参加者数が十分ではない。しかがって、研究の継続は必要と言える。また、本年度で収集できたデータは対象年齢が低いため、引き続き対象年齢を拡大して効果を検証する必要がある。 2021年末頃から進めていたアバター化のアプリ作製は現在も開発を進めている。ファンタジー傾向を増加させるアバター化の基礎的なシステムを開発した後、最適化の調整を進めている。スマートフォンで利用することができるだけでなく、利用者も容易に利用できることを目指した。近隣の施設の協力も得られており、引き続き本研究を継続する予定である。
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Research Products
(1 results)