2019 Fiscal Year Research-status Report
子どもの身体活動ガイドライン達成に貢献する生活場面の解明
Project/Area Number |
19K14187
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Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
笹山 健作 岡山理科大学, 教育学部, 講師 (20780729)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 小学生 / 子ども / 身体活動量 / 歩数 / 中高強度身体活動 / 通学場面 / 徒歩通学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では子どもの身体活動ガイドライン達成に貢献する生活場面を検討することを目的とした。2019年度は小学3年生から6年生の男女98名を対象に,加速度計で評価した身体活動量と通学場面との関連を検討した。対象者は睡眠時や水中での活動,接触を伴うスポーツ活動を除き,加速度計を腰部に連続した7日間装着した。自宅から学校までの往復の通学手段と時間については,質問紙を用いて評価した。始業開始の時刻および放課後開始の時刻は担任教諭が記録用紙に記入することで評価し,始業前の身体活動量は午前5時から始業開始までの時間を,放課後の身体活動量は放課後開始の時刻から午後6時までの時間を評価した。自宅から学校までの徒歩通学の時間は,始業前の歩数(r=0.821,p<0.05),始業前の中高強度身体活動(r=0.440,p<0.05)との間に有意な正の相関関係が示された。また,学校から自宅までの徒歩通学の時間は,放課後の歩数(r=0.339,p<0.05),放課後の中高強度身体活動(r=0.545,p<0.05)との間に有意な正の相関関係が示された。加えて,往復の徒歩通学の時間は始業前と放課後の時間を合わせた歩数(r=0.719,p<0.05),始業前と放課後の時間を合わせた中高強度身体活動(r=0.431,p<0.05),1日全体の歩数(r=0.528,p<0.05),1日全体の中高強度身体活動(r=0.331,p<0.05)との間に有意な正の相関関係が示された。これらのことから,通学場面における徒歩通学の時間は,始業前や放課後,1日全体の歩数や中高強度身体活動と関連していることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り,2019年度は小学生を対象に加速度計を用いて調査を実施し,身体活動ガイドライン達成に貢献する生活場面について検討できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度に得られたデータ分析を進め,学術論文等への成果公表を行う。加えて,同様の調査を協力校に依頼し,縦断的に調査を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
ほぼ使用計画通りであったが旅費が計画より少なくなったため、若干の次年度使用額が生じた。そのため、繰り越した費用は、次年度の旅費に使用する予定である。
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