2021 Fiscal Year Research-status Report
権利主体としての子ども観に関する歴史的考察―コルチャックの子ども観に着目して
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19K14190
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Research Institution | Sapporo Otani Junior College |
Principal Investigator |
大澤 亜里 札幌大谷大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (30760227)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | コルチャック / 子どもの権利 / 孤児院実践 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は19世紀後半から第二次世界大戦に至るまでの時期を対象に、権利主体としての子ども観を歴史的に考察することを目的とする。本研究目的を達成するために、①子どもの権利条約の精神と関わって注目されているヤヌシュ・コルチャックの子ども観および子どもの権利論を形成・深化させた、またそれらを体現していた彼の多様な実践(孤児院実践、児童保護活動、医療活動、児童文学作品の執筆、子ども向け雑誌の編集・出版等)の歴史を具体的に解明すること、②彼の子ども観および子どもの権利論の学問的背景と子ども(期)を対象とする各学問分野(小児医学、教育学、児童学、児童文学等)における子ども観や子どもの権利に関する当時の議論について解明することを課題としている。 本研究ではポーランドに赴き、ポーランド国立図書館やコルチャック歴史記念館、国立ワルシャワ大学附属図書館、ユダヤ歴史博物館等において課題①および②に取り組むための資料を開拓・収集する必要があるが、コロナ感染状況が収束せず、また2月以降ロシアのウクライナ侵攻により隣国ポーランドでも避難民の受け入れ等で混乱を極めているため、昨年度に引き続き今年度もポーランドへの研究出張が実現しなかった。 日本でできることとして、デジタルアーカイブや文献検索システム等を活用し、資料検索を行った。また研究の協力を依頼しているヴィエスワフ・タイス教授とは定期的に連絡を取り、現地の図書館の開館状況や資料収集の方法について情報収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ感染状況が収束せず、また2月以降ロシアのウクライナ侵攻により隣国ポーランドでも避難民の受け入れ等で混乱を極めており、ポーランドでの研究資料の収集ができていないことから進捗状況は大幅に遅れていると判断する。
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Strategy for Future Research Activity |
ポーランドへの渡航が可能になり、現地の図書館等が開館し次第、2019年度および2020年度に開拓・収集する予定であった資料を収集する。 デジタルアーカイブや文献検索システム等を活用した資料の開拓を引き続き行いながら、入手できるものについては収集していく。
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Causes of Carryover |
ポーランドに研究出張をするための旅費、現地での研究協力者の人件費、また現地から日本に収集資料を郵送する費用を計上していたが、ポーランドへの渡航が叶わなかったため次年度使用額が生じた。 渡航が可能になり、現地の図書館等での資料収集が可能になり次第、ポーランドへの研究出張を行い、上記費用を使用する予定である。
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Research Products
(2 results)