2021 Fiscal Year Research-status Report
Artsの視座からのSTEAM教育の検討に基づいた日本の独自性を担保する授業開発
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19K14211
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
畑山 未央 東京学芸大学, 教育学部, 研究員 (60759124)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | STEAM / カリキュラム・マネジメント / 探究的な学習 / 美術科教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,文献・実地調査によるSTEAM教育の歴史的側面と実践の分析を踏まえ,我が国の教育課程に即したSTEAM教育のあり方について検討することを目的としている。 2021年度は,これまでの理論研究を踏まえて授業実践校との協議およびアクション・リサーチを開始した。COVID-19の影響により,対象校の入構制限措置や学級閉鎖などが続いたため授業の実施は予定より遅れているが,複数パターンの実践について学校現場との擦り合わせを行った。我が国では,STEAMとカリキュラム・マネジメントを相互関連的に推進していくことが目指されていることを踏まえ,STEAMの対象教科を広く捉えながら,子どもの発達の段階に応じて,児童・生徒の興味関心等を生かし,児童・生徒自身が主体的に学習テーマや探究方法等を設定していけるような学習環境デザインを検討する。 そのため,小学校の全教科における資質・能力観の整理を行い,当該校の年間指導計画や学校独自の教育的取り組みを踏まえて,「学習内容で教科間を関連させるアプローチ」と「各教科で子ども達が身につけたスキルを関連させるアプローチ」の試案を策定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19の影響により,当初予定していた国内の調査等が遅れているが,共同研究校との連携を図りながら実践研究を引き続き進めていく。
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Strategy for Future Research Activity |
現場教員とのアクション・リサーチにて,複数の授業実践を実施し,分析と評価を行う。今後の研究では,我が国のカリキュラムマネジメントの考え方に基づき,カリキュラムのデザインに加えて,PDCAサイクルのマネジメントや学校内外との連携を視野に入れたリソース活用のマネジメントも研究対象としていく。結果として,STEAMの学習成果だけでなく,教師間の協働のマネジメントや学習環境デザインの考察についても提示できることを目指す。
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Causes of Carryover |
COVID-19の影響により国内外の実地調査が行えなかったため,次年度使用が生じた。次年度使用額は調査のための旅費や授業開発の費用として使用する。
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Research Products
(2 results)