2023 Fiscal Year Annual Research Report
保育現場における生き物介在型環境教育プログラムの開発と継続的な実践モデルの構築
Project/Area Number |
19K14212
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
森元 真理 東京農業大学, 農学部, 助教 (30611678)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 人と生き物とのかかわり / 遊びと学びのデザイン / 飼育動物 / 保育者養成 / EfS / 教材開発 / プログラム開発 / バイオフィリア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、幼児期における生き物を介した適切な生き物活用による教育と環境教育を促進するための「生き物介在型の環境教育プログラム」を開発し、保育現場で実践できる効果的なモデルの提案と継続的な実践に向けた保育者養成のためのデザインの構築を目的として行った。そのため、以下4点の内容について取り組んだ。1.多様なプログラム及び関連する遊びツール(教材)の開発、2.幼児及び保育者による1を用いた実践と評価、3.プログラム及び遊びツールのリデザイン、4.開発したコンテンツの提供方法の検討と提供の実施 「1.多様なプログラム及び関連する遊びツールの開発」では、幼児の身近な生き物を中心に、土壌動物、飼育動物、衣食に関係する家畜や暮らしと深くつながるテクノロジーに関連した生き物等を幅広く取り上げた。いずれも園内の環境教育の実践を想定した上で必要性の高いと思われる生き物を質問紙調査で明らかにし、採用した。「2.幼児及び保育者による1を用いた実践と評価」では、実施前後での質問紙調査や実践時の幼児らの発話及び行動調査、教育実習や通常の保育におけるふりかえり記録等のデータ収集を通して、各プログラムや遊びツールの有効性や改善点を明らかにした。「3.プログラム及び遊びツールのリデザイン」では、2で明らかとなった課題を改善すると共に保育現場での活用時の自由度を高めるため、保育者へのインタビュー調査や質問紙調査を実施し、多くの園で活用し易い形へとリデザインした。「4.開発したコンテンツの提供方法の検討と提供の実施」については、コロナ以降の状況を踏まえた上で関係者らと議論し、デジタルコンテンツでの提供を主としたものからアナログコンテンツでの提供を優先する方法へと変更した。よって、学会や保育者研修会等の様々なイベントを通じて個々の園や市町村単位での幼児教育施設とのネットワークの構築を行うことで成果還元を広く行った。
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