2021 Fiscal Year Research-status Report
Theoretical and Empirical Research on Teaching and Learning of Inferential Statistics: Based on the Actual Situation in New Zealand
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19K14219
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Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
福田 博人 岡山理科大学, 教職支援センター, 講師 (30803522)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 統計教育 / 推測統計 / ニュージーランド / 教授単元 / 数学教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,小学校から高等学校までを見通した推測統計の指導教材を開発することである。研究実施計画では2021年度の研究の目標として,2020年度で観察する予定であったニュージーランドでの授業の分析を行い,分析の結果として得られた知見や成果に基づいて指導教材を開発することとしていた。しかし,Covid-19の影響でニュージーランドでの授業観察ができなくなってしまったため,2021年度の研究の目標について,これまでニュージーランドで観察してきた授業データや教科書の分析を行うことに変更した。 2020年度までに地球温暖化を文脈とする因果探究に関する推測統計教材を,小学校から高等学校までを一貫するような数学教育理論である教授単元の形で開発した。この教授単元を用いて,中学校ならびに高等学校において教授実験を実施してきた。中学校の教授実験の分析結果については,投稿に向けて論文執筆を進めているところである。高等学校の教授実験の分析結果については,第14回数学教育世界会議(ICME14)において発表を行った。そして,教授単元の評価・改善に向けて,これまで観察してきたニュージーランドにおける授業データやニュージーランドの教科書の分析を行っているところである。また,日本の教科書を分析し推測統計に関わる内容の特徴を,各種学会にて発表してきている。現在は,平成29年告示学習指導要領に準拠する教科書を分析しているところであり,2022年度では学会発表ならびに論文投稿を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
指導教材の開発ならびに教授実験の実施,そしてこれらの学会発表まではできたが,まだ論文投稿までには至っていない。また,これまで観察してきたニュージーランドの授業や教科書の分析ならびに日本の教科書の分析も,行っている最中であり,その成果を学会で発表できるまでには至っていない。それ故に,「やや遅れている」と判断できる。今後は,引き続き分析を行い,学会発表ならびに論文投稿を行っている予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
Covid-19の影響が続いているため,今後も暫くはニュージーランドへの訪問は困難であると考えられる。そのため,現在行っているこれまで観察してきたニュージーランドの授業や教科書の分析ならびに日本の教科書の分析を引き続き行う。その後,これらの分析によって得られた知見や成果に基づき,既に開発した教授単元の評価ならびに改善を図る。オンライン学会が多くなるであろうが,研究成果は積極的に発表ならびに論文投稿するように努める。
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Causes of Carryover |
Covid-19の影響のため,各種学会がオンライン開催になったりするとともに,ニュージーランドを含む外国への出張ができなくなったことによって,旅費や学会参加費が不要になったことが,次年度使用額が生じる主たる理由である。その使用計画は,オンラインでの学会参加や研究会議のためにICT機器の更なる整備へ計上したり,学会開催が今後も減る可能性を考え,国際ジャーナルへの論文投稿に重点を置くべく,英文校正などへ計上したりすることを予定している。
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Research Products
(12 results)