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2019 Fiscal Year Research-status Report

小学生,中学生,高校生が感じる学習の価値およびその形成要因

Research Project

Project/Area Number 19K14251
Research InstitutionKansai Gaidai University

Principal Investigator

三和 秀平  関西外国語大学, 外国語学部, 助教 (70824952)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
Keywords教科 / 価値 / 発達 / 動機づけ / 教育
Outline of Annual Research Achievements

今年度は研究1として小学生,中学生,高校生を対象に質問紙調査を行い子どもたちが各教科(算数(数学),国語,理科,社会,英語)に対して感じる価値についてまとめた。そして,小学生では算数,国語,英語に対して理科,社会よりも有用性を高く認知している傾向がみられた。加えて,各教科を学ぶことが普段の生活や将来にどのように役立つと思うかを自由記述で回答を求め,その内容をまとめた。その結果,算数は買い物やお金の計算に,国語は漢字の習得や言葉の使用に,理科は実験の理解や災害の際の知識に,社会は今や昔の歴史の理解に,英語は外国人との交流などに役立つという回答が多くみられた。そして,その結果を論文として投稿するために,執筆をしている。
また,高校生を対象とした調査でも同様の結果がみられた。ただし高校生では,国語においてコミュニケーションに関わる記述が多かったこと,社会において歴史を知るだけではなく反省を生かすという記述が多かったことなど小学生との違いもみられた。なお,高校生の結果については,日本教育心理学会第61回大会で発表された(題目:高校生が感じる各教科の有用性)。また,この結果においても論文として投稿するために執筆をしている。中学生については,データを追加中である。
上記の調査に加えて,研究2として面接における調査の計画を立てた。研究1の調査結果を参考に,面接で尋ねる内容を精緻にし,複数名にアポイントを取った。さらに研究3として教師の指導が子どもの感じる有用性に与える影響について検討する調査の計画を立てた。そして,調査を実施に協力していただけるようにアポイントを取った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

小学校や高校を対象とした質問紙調査は順調に実施することができた。そして,学会での発表なども行い,知見を発表することもできた。ただし,中学生は実施したサンプルがまだ少ないため,追加でデータを収集する必要がある。また,面接調査においてはコロナウイルスの影響で対面で行うことが難しく,実施が遅れている。現在はオンラインでの面接を行うなどして対応している。またその他の調査においても,協力校にも依頼をできない状況であり,今後の遅れが心配される。
一方で,教師と学習者の関係の研究については協力の内諾を得ることができ,十分なサンプルが確保できそうであり,こちらは順調に進んでいる。ただし,コロナウイルスの影響で遅れる可能性もあるため,不安が残る。また,計画していた保護者と子どもの関係を見る研究はweb調査で行う予定であるため,こちらは問題ないかと思われる。

Strategy for Future Research Activity

今後の推進方策として,2020年度の予定としては,得られたデータをまとめて学会や論文などで発表をする。研究1の小学生のデータは2020年度の教育心理学会第62回総会で発表する予定である。また,高校生を対象としたデータは投稿に向けて準備を進めている。加えて,研究2として面接による調査を進めていき,各教科(算数(数学),国語,理科,社会,英語)に対して認識している価値について,より詳細に聞くことができるように準備を進めている。そして,面接調査が終了でき次第,学会や論文として発表する準部を進めていく。さらに,研究3としての教師と子どもの関係を検討する研究においても,可能な施設で順次実施をしていく予定である。こちらも,実施でき次第,分析および論文の執筆を進めていく。
2021年度の予定としては,前年度の結果をまとめるとともに,面接の補足をしていく。そして,親子のデータを収集するためのweb調査および教師と子どもの関連を検討する調査を実施する予定である。こちらも,実施でき次第,分析および論文の執筆を進めていく。また,国際学会での発表も積極的に行い,研究の知見を広めるとともに,研究をまとめるための情報収集に努める。
2022年度の予定としては,研究の結果をまとめることと,成果の発表を行う。すべての結果を踏まえて本研究の結果を結論づけるとともに,論文執筆の作業を進める。また,協力を得られた学校や施設に対して,フィードバックの活動を積極的に行っていく予定である。

Causes of Carryover

計画は順調に進んだが2,870円の残高が生じた。これを2020年度には調査協力への謝礼等に充てる予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2019

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 高校生が感じる各教科の有用性2019

    • Author(s)
      三和秀平
    • Organizer
      日本教育心理学会第61回総会

URL: 

Published: 2021-01-27  

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